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読書初心者におすすめ、読みやすくて面白い鉄板小説20選。

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おはようございます。今回は「読書週間を付けたいけど何から読めば良いのかわからない」という人におすすめの本を紹介したいなと思います。

選出基準としては、まず退屈せず絶対面白いという事。そして前半はとにかくわかりやすい本を、後半は少しだけ難しい本も混ぜてます。

後は割りと知名度がある鉄板の小説をなるべく入れるようにしてました。そうする事で読書仲間との会話も広がりますし、他の小説を読む上でも下地になりますからね。

そんなわけで、とりあえず興味が出てきたものからご一読くだされば幸いです。

 

 1.黒い家 貴志祐介

いきなりホラーな小説ですが、とにかく読みやすいので小説初心者さんにオススメしたい一冊。文章が自然に頭の中に入ってきます。

保険金殺人がテーマなのですが、著者の貴志祐介さんも実際に保険会社に勤めていたそうで、そのせいか非常にリアルで「実際に起きそうな恐怖」を味わう事ができます。

 

2.邂逅の森 熊谷達也

東北で狩りをするマタギの物語。

狩りって、素人目には「銃で狙って撃つだけだろ」なんて思っていたのですが、実際は高度な技術や獲物との駆け引き、自然の脅威などがあって「こんな世界もあるのか」と衝撃を受けます。

また狩猟シーンだけでなく人間ドラマとしても波乱万丈で、主人公が昔の田舎の因習的な社会に翻弄されつつも、いろんな人と出会ったり別れたり再会して成長していく様は感動します。

 

 3.旅のラゴス 筒井康隆

 すでに結構いろんなところで話題になった小説ですが、やはり素晴らしいので私も紹介したい!

この小説は人生そのものだと思います。あまり言うとネタバレになってしまうのが辛いところですが、自分の望まない状況に何年も身を置かなければならなかったり、過去をズルズルと引きずってどこまでも行ってしまったり・・・、

もうとにかく、もどかしい感じが味わえる小説です。後半なんかは一呼吸も置かずに一気に読んでしまいます。

 

4.アルケミスト―夢を旅した少年 パウロ コエーリョ

 旅のラゴスを読んで面白かった人にオススメしたい一冊。

同じく不思議な世界を旅する物語で雰囲気は非常に似てるのですが、また違った読後感を味わえます。

 

5.ノルウェイの森 村上春樹

村上春樹に興味があるけど何から読めばいいのかわからない人にオススメしたい一冊。

難解なところがなくて、それなのに深くて色々考えさせられます。ネットで他の人の書評を見ても「あぁ、こんな解釈もあるのか」と驚かされたり。

もちろん特に身構えて読まなくても、話を追っていくだけですごく面白いです。「究極のラブストーリー」と言われるのも納得。

 

 6.天使の囀り 貴志祐介

 またまた貴志祐介さんの著作ですが、めちゃくちゃ刺激が強い

ネットでも「怖すぎる」「気分が悪い」という声が続出してます。私の知り合いの読書家も悶絶してたのを覚えています。

とにかくこれを読まずしてグロやホラーは語れないのでは、という一冊。

もちろん読みやすくてミステリーとしても面白いので、グロに耐性がある人にはぜひ読んでいただきたい。

 

7.下町ロケット 池井戸潤

ドラマ化もされた小説。とりあえずこれを読んでおけば間違いない感じの一冊。

中小規模の町工場にとんでもない巨大な困難が次々降り掛かってきて、それを切磋琢磨しながら乗り越え、最後は一発逆転してスッキリする物語。

ここまでの勧善懲悪も珍しいですね。読後感が最高です。

 

8.夜のピクニック 恩田陸

 こちらも色んなところでオススメされてる小説ですが、やはり素晴らしい。

美しい青春を「これでもか!」というほど満喫する事ができます。

あの学校行事の独特な雰囲気がすごく伝わってきますし、純粋な学生たちが悩みながら変わっていく姿には心を動かされます。

自然の情景も綺麗で、忘れていた何かが思い起こされて胸が締め付けられるような作品です。

 

9.蹴りたい背中 綿矢りさ

 続いてこちらも高校生活を舞台にした小説ですが、ある意味では胸を締め付けられます。

あの思春期独特のどうしようもない閉塞感、孤立してしまった時の虚しさや情けなさが描かれてて、読む人によってはとても共感できるんじゃないかと思います。

 

10.わたしを離さないで イシグロ・カズオ

そろそろ泣ける本を。世界中で読まれてるイギリスの名著です。

だいたい読みながら話の流れは予想できるのですが、それでも真実が明らかになるにつれて悲しくなってきます。

避けられない残酷な運命を人はどうやって受け入れていくのか。そもそも受け入れられずに、ただやり過ごすしか無いのか。それがよく描かれていると思います。

 

11.世界を騙した男 フランク・アバネイル

小切手詐欺でお金を稼ぎながら、経歴詐称で素人がパイロットや医者や弁護士をする、というとんでもない物語です。

 しかも実話が元になっているらしく、かなり具体的な手口が描かれていて圧巻の一言です。

後半は捕まってひどい罰を受けたり脱獄したり・・・、という、とにかく壮絶な物語です。映画化もされてるのでそちらもオススメです。

 

12.秒速5センチメートル 新海誠

 こちらもぜひ映画と一緒に見てほしい一冊。

君の名は。」で有名になった新海誠監督ですが、過去にも素晴らしい映画をたくさん作っておられます。

そのうちの一つ「秒速5センチメートル」という映画を、監督自らが小説化したものがこちらになります。

順序としては、できれば先に映画を見てほしいです。この小説では映画では書かれなかった部分が書かれているので「あぁ、ここはこういう事だったのか」と納得する部分が多々あるかなと。

 

13.深夜特急 沢木耕太郎

全6巻の長編。世界中をバック一つで旅するバックパッカーの物語です。

私も一時バックパッカーをしていたのですが、その動機の一つがこの本ですね。

本の醍醐味といえば普通はできない事、中々できない事を疑似体験できる点ですが、そういう意味でこの小説は素晴らしいですね。いろんな国を現地の人達と関わりながら旅をしていく、新鮮でワクワクするような気分になれます。

また海外で一人旅をした時の、あの独特な寂しさや葛藤のようなものもよく描かれていると思います。

 

14.坂の上の雲 司馬遼太郎

こちらも全8巻の長編。日露戦争を扱っているのですが、あの戦争がいかに戦力差などで日本が不利だったか、いかにギリギリの戦いを繰り広げて勝利したのかがわかります。

そしてその勝利を可能にしたプロセスや、個々の大物・天才たちの一挙手一投足が見事で、よくビジネス書としてもこの本が進められる理由がわかります。

人の上に立つ大将はどうあるべきか。参謀はなにをどう考えるべきか。政治家はそれをどうバックアップすべきか。強い組織を作るにはどうすればいいのか。

また、前線の指揮官や諜報員などの現場の人間が、どう動いて大勢に影響を与えたか。

そういった事がかなり凝縮して詰め込まれてます。単純に小説として楽しむだけでなく、人生の糧となる物語ではないでしょうか。

 

 15.こころ 夏目漱石

名作中の名作。

100年程いろんな解釈が話し合われてる本ですが、まずは何も見ずに読んでほしい。

その後、いろんな人の書評を読むと「なるほど、こういう受け取り方もあるのか」と驚くはずです。

僕も最初読んだ時は「主人公と先生の関係がいいなぁ」などと思っただけで、後半は「なぜこうなるんだろう?」という疑問が沢山あったのですが、多くの人の考え方を吟味した上で2度3度と読むとまた違った感想が出てきます。

 

16.潮騒 三島由紀夫

三島由紀夫から一冊選ぶならこれでしょうか。

いろいろ他の著作と迷ったのですが、難解だったり後味が悪かったりで、この潮騒を読む前に「三島由紀夫合わないな」と思う人が出るのはもったいないかなと。

とにかく純愛で、読んでて幸福に包まれる物語です。程よく困難もあって退屈になる事もありませんし。

三島由紀夫っぽく無いとも言われる著作ですが、構成力や文体は本物なのでぜひ読んでいただきたい。

 

17.春琴抄 谷崎潤一郎

これぞ日本文学!という感じの本。

耽美的で、官能的で、少し猟奇的で、古風で伝統的な世界観で、日本家屋の暗くて重々しい感じが伝わってきて、人によっては「こういうのを求めてた!」と思う人もいるはず。

句読点のない実験的な文章も(好みが分かれるところですが)私は大成功しているのではないかと思います。少し読みにくいかも知れませんが、かなり短いので読了するのは簡単です。

 

 18.ライ麦畑でつかまえて J.D.サリンジャー

よく「思春期の葛藤を描いた小説」などと言われますが、まさしくその通りだと思います。

あの厭世する感じ、何もかも嫌になる感じが思い起こされます。今思えば「なんであんなくだらない事で悩んでたんだろう?」と思う反面、なにか自分の感性が鈍ったような、大切な何かを忘れてしまったような歯痒い感じもします。

とにかく学生が読めば救いになるでしょうし、大人が読んでも複雑な何かが思い起こされる、そういう小説です。

 

19.カラマーゾフの兄弟 ドストエフスキー

全四巻。世界一の作家と言われる事も多い、ドストエフスキーの代表作の一つ。

長いこともあって簡単には語れませんが、とにかく文才が驚異的です。物語の展開、心理描写、会話やセリフ、全てが圧巻。あまり日本人は共感できないと言われるキリスト教に関する話もなぜか引き込まれてしまいます。

難しいと言われる本著ですが、同じ人物に複数の呼称があるのでそれを踏まえて読めばそう難しくはないはずです。

 

20.戦争と平和 トルストイ

 全四巻(全巻セットになってる画像が見つからなくて申し訳ない)。

ドストエフスキーと同じ、ロシアの大作家トルストイの代表作の一つです。

よく「ドストエフスキーは少数の人物を深く掘り下げるのに対して、トルストイは広く浅く掘り下げる」などと言われる通り、世界観がめちゃくちゃ広いです。

当時のロシアの貴族社会や軍隊全体の事がわかって、しかも戦争というテーマも相まってかなり壮絶な物語が繰り広げられます。

しかし覚えるべき登場人物は主要な数人だけでOKです。この小説もその点を押さえておけばそんなに難しくないですね。

 

・まとめ

 以上、おすすめの20冊を紹介してみました。

書いてて思ったのですが、本を紹介するのって難しい。ネタバレしちゃダメだから書評とも違うし。

なかなか本たちの魅力を伝えきれなかったかも知れませんが、なにか興味を持っていただけたなら幸いです。

 

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分析哲学の本・入門書、おすすめの10冊を紹介してみる。

分析哲学というのは今でも哲学の主流の一つですが、具体的にどの人物を押さえて、どの本を読めばいいのかイマイチわからない人は多いハズ。

そこで今回は、分析哲学のおすすめの本を10冊紹介したいと思います。

 

言語哲学大全Ⅰ~Ⅳ

日本に分析哲学を広めた、飯田隆さんの名著です。この本が出るまでは分析哲学を学ぶのは至難の業でした。

分析哲学を本格的に勉強したい、全体像を理解したい人にとっては必読と言えます。このボリュームでフレーゲラッセルから始まり、ウィトゲンシュタインなども押さえ、クワインデイビッドソンまで解説してるのが凄いです。

また、日本を代表する分析哲学者が書いた本なので、的外れなところがない。正しい内容が書かれてあります。

 

まずはこの4冊がオススメですが、もう少しマイルドな入門書や、もっと部分的に勉強したい人におすすめの本を他にも紹介して行きます。

 

分析哲学講義

いきなり言語哲学大全は辛い、という人にオススメです。

著名な人物をよく押さえているので、分析哲学のだいたいの歴史・流れがわかります。なにより分析哲学の魅力が伝わってくるのが非常に良い。

もちろん基礎的な知識も書いてるし、とりあえず入門書として一冊買っておくべき良書です。

 

論理哲学論考

分析哲学を語る上では避けて通れない、ウィトゲンシュタインの著作。後の分析哲学に非常に大きな影響を与えました。

しかし難解だという声が多いです。というか、ウィトゲンシュタインのもう一つの名著「哲学探究」もそうですが、今だに学者の間でも解釈が分かれたりするそうです。

そこでもしわからなかった人は解説書も読んでみるといいでしょう。おすすめはこちら、

上記論理哲学論考の和訳をした野矢茂樹氏の解説書です。

野矢氏は日本ではかなり有名な哲学者で、他にも論理学の入門書なども書いてますがわかりやすいです。解説が得意で、しかもその裏付けもしっかりした人だと思います。

 

 ・クワインホーリズムの哲学

タイトルの通り、クワインという哲学者の哲学をまとめた本です。

この本を最初に読んだ時は驚いた記憶があります。というのもクワインは20世紀生まれの哲学者で、長い哲学史の中ではかなり新しい人物だと思って身構えていたのですが、そんなクワインの「翻訳の不確定性」などの概念が驚くほどわかりやすく解説されています。

この本を読んで興味を持った人は、本格的にクワインの著作「ことばと対象」などを読んで見るのもいいと思います。

 

クリプキ ことばは意味をもてるか

 こちらもクリプキという今なおご存命の哲学者を解説した本ですが、非常にわかりやすい。

クリプキの哲学は懐疑主義なので、衝撃を受ける人は受けるかも知れません。私もこの本を読んで言語に対する価値観が大きく変わったと思います。

 

以上、おすすめの分析哲学の本を紹介してみました。何かしら皆さんのお役に立てれば幸いです。

【将棋】ガチで勝てる最強の将棋戦法を考察してみる。

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将棋で一番強い戦法は何なのか?将棋を指した事がある人なら一度は考えると思います。

「相性による」「自分に向いてる戦法が最強だ」と言ってしまえばそれまでですが、

やはり多くの戦法に対して優位に立てる戦法はあるでしょうし、多少向き不向きがあっても誰でも勝ちやすいと思うんですよね。

そんなわけで、今回は将棋の最強の戦法とはなんぞや?という事を考察して行きたいと思います。

 

・大まかな戦法の歴史

ではまず、これまでの将棋の歴史で、どんな戦法が戦略的に優位だとされ主流となってきたのか?を大まかに説明し、共通点を見出していきたいと思います。

名人位の世襲制が廃止され、将棋が近代化してから、将棋界の大きな流れは2つあったと思います。

一つは、大山康晴升田幸三などが鎬を削っていた時代。

この時代には、これまで将棋の戦法は居飛車が王道だとされていたのですが、大山氏も升田氏も振り飛車を使ってタイトルを席巻しました。

なぜ振り飛車が猛威を振るったのかと言えば、居飛車VS振り飛車という対抗型の戦いになった場合、振り飛車の方が美濃囲いなどの囲いが硬いからです。

そしてもう一つ、将棋の歴史での大きな動きといえば、羽生さんが出てきて「羽生世代」と呼ばれる人達が猛威を振るったときでしょう。

この時には、居飛車穴熊という戦法が台頭して、振り飛車は相当不利な戦法だとされていました。

居飛車穴熊振り飛車の美濃囲いなどよりも囲いが硬いのです。

こうやって見ると、将棋では「囲いが硬い戦法」が最強だとされていたのがわかります。

やはり囲いが硬いほうが終盤などでは相当有利になるので、それまでに大差がついていなかった場合、硬いほうが勝つ傾向にあるんですね。

そしてその後、将棋界では居飛車穴熊への対抗策がいろいろ出てきて、振り飛車党もぼちぼち幅を利かせています。

その対抗策に共通するのは、「藤井システム」を始め、「とにかく穴熊に組ませない」という点なんですよね。

つまり相手を穴熊に組ませなければ、美濃囲いを組める振り飛車が有利だという事になります。

 

・その上でどの戦法が最強なのか? 

では、相手に穴熊を組ませないもっとも手軽な戦法が「角交換四間飛車」です。

その名の通り、角交換をした上で飛車を振って四間飛車を展開していきます。

角交換をすると角の打ち込みに注意しなければならないので、駒が端っこに集中する穴熊には組めなくなるんですよね。

だから相手が居飛車の場合、矢倉などの横からの攻撃には弱い囲いにせざるを得ないわけです。

逆に美濃囲いは相性がいいので、振り飛車有利となるわけです。

弱点としては、相手がいきなり角道を防いで来たらできません。その場合は別の居飛車穴熊対策を取るか、大人しく居飛車を指しましょう。

振り飛車の場合は効果が薄いですが、角交換しての相振り飛車はなかなかないので、定跡をよく覚えておけばこちらが有利になりそうです。

あと「筋違い角」などのハメ手には注意してください。

 

・結論

そんなわけで、この記事では角交換四間飛車が多くの戦法に対して優位に立てる、最強の戦法だと結論付けたいと思います。

角交換四間飛車を指す上でオススメの本はコチラ。