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海底都市

人生に刺激を。

哲学ってなんの役に立つの?という疑問への6つの答え。

哲学

おはようございます。

 

前回、コチラの記事で「哲学ってそもそも何かに役立てる為にやるのではないんだよ!」という事を説明しました(未読の方は良ければご一読ください)。

kumakuma30.hatenablog.com

 

しかしそれでも哲学はビジネスや仕事にも役立ちますし、社会を正しい方向に導き安定させる事にも役立ちます。

 

今回はそういう通俗的な意味でも哲学は役に立つという事を、6つの理由を挙げて説明していきたいと思います。

 

1.物事を正確に見れる

哲学って、ありとあらゆる不確定要素を取り除くんですよね。

 

つまり「わからない」事はわからないとハッキリさせるし、本当はよくわかってないけどわかった事にして話を進めてる部分があれば、そこをハッキリ自覚するんです。

 

たとえば哲学には「独我論」という有名な考え方があるのですが、その独我論によるとこの世界が本当に存在しているかどうかも「わからない」のです。

 

しかもその独我論、今だにハッキリとは否定されて無いんですよね。つまりこの世界が本当に存在するかどうか、ハッキリと証明できた人は人類史上一人もいないんです。

 

しかし、ハッキリとは証明できなくても恐らくこの世界は存在するし、(哲学以外の学問がほとんどそうであるように)この世界が存在するという前提であれこれ考えるのは決して無駄じゃないはず。

 

でも、その場合も「本来はあるかどうかわからないけど、あるという前提にしている」という事を自覚して話を進めていくのが哲学なんですね。

 

この哲学の考え方は、実際に社会でも非常に役に立ちます。

 

一つの事象に対して「確実にわかっている事はなにか?」「確実視されがちだけど実はわかっていないものはなにか?」「確実にはわかってないけど議論の末に前提として認められてるものはなにか?」を整理しながら考える事ができます。

 

2.他者の考え方がわかる

ここで言う「他者の考え方」というのは、2つの意味があります。

 

一つはいろんな立場を知ることによって、他者の立場を分類できるということ。

 

例えば「俺って人生に深い意味を求めずに、ただ楽しく生きていければいいんだよね~」みたいな事を言う人は「あ、この人は能動的ニヒリズムだ!」とか。

 

それとか「俺は他人が敷いたレールを走るのはごめんだぜ!自分で自分の道を切り開いてやる!」みたいな人は「あ、ちょっと実存主義的な人なんだな」とか。

 

逆に「人間は、社会全体の中でどういう役割があるかで決まっていくんだ!」みたいな人は「構造主義的な人なんだなぁ」とか。

 

「お前、あんまり意味のない事を深く考えても仕方ないぞ」という人は「プラグマティズムなんだなぁ」とか。

 

とにかく世の中には意味不明な、何を考えてるかわからない人間というのは多いですが、哲学を勉強するといろんな立場に分類する事ができる。そしてそれぞれの立場の考え方は哲学者によって是非が問われ続けてきたし、実際に社会を動かして成功や失敗に導いた例もあるんですよね。

 

他人の意見や考え方をそう捉えると、得体の知れない怪物を相手にするよりは全くやりやすいわけです。

 

そして他者の考え方がわかるもう一つの理由は、意思決定のプロセスそのものがわかるという事です。

 

特に最近の「心の哲学」なんかがそうですが、人間の意思そのものが研究対象になったりするんですよね。

 

もちろん神経科学とか心理学なんかも絡んできますし、哲学初心者さんに取っても面白い分野かも知れません。

 

3.常識に囚われなくなる

 「哲学とはなにか?」と問われれば、学者の間でもいろんな答え方があるでしょう。

 

少なくとも私はいろんな人がいろんな説明の仕方をしてるのを見てきたのですが、やはりそうやって定義してしまうと成り立たないのが哲学だと思います。

 

哲学以外の学問には「自明な事」とされている定義がありますが、哲学にはそれがない。だからいろんな事を考えられるのだと思います。

 

これはソクラテス以来、哲学にずっと共通してる点だと思います。ソクラテスは「善とはなにか?」みたいな、社会で当たり前のようになってる事を疑いだしたわけです。

 

つまり倫理とか道徳とか、そういうものに一切囚われないのが哲学です(これは倫理や道徳を否定するわけではありません。また哲学に限らず、どんな学問も「社会にどう反映させるか」というのは全くの別問題です)。

 

世の中にはよくよく考えてみるとおかしな事が常識として動いているんですよね。

 

大半は特に意味もない常識か、世の中を回す為に必要な常識もあるのですが、ひょっとするとビジネスやアイデアに繋がるような気づきもあります。尤も、それを行動に移すのも難しいのですが、行動力のある人にとっては本当に哲学は武器になるかと。

 

また常識を疑うという事は、騙されにくくなるという事にも繋がっていくと思います。

 

たとえば詐欺師や、多少盛ってる広告や噂などは、物凄い説得力がある場合が多いんですよね。

 

さも「論理的に考えたらこうなるだろう」とか「一部の世界ではこういう事が常識になってるんだ」みたいな口調で語りかけてくるわけで、そういうのが見抜きやすくなるというメリットもあると思います。

 

4.思慮深くなる

つまり物事を深く考えられるようになるという事です。そりゃもう、驚くほどに。

 

世間でのイメージもそうかも知れませんが、哲学者ってめちゃくちゃ考える人達なんですよね。なんか一日中部屋に篭もるとか、そういう話には事欠きません。

 

でもそれって、哲学者本人の資質というよりも、哲学のテーマが本当に考え込んでしまうようなものなんですよね。

 

私の経験則で申し訳ないですが、私も本を呼んでも1ページぐらいしか集中力が続かず、とにかく同じ場所に座ってられないような少年だったわけです。

 

しかし哲学的な問題(当時はそう自覚してませんでしたが)に気づきだしてからは、気づいたら同じ場所に固まって何時間も考えてたとか、哲学の事を勉強してたら何時間も経ってたとか・・・、そういう事が何度もあったわけです。

 

そして一旦そういう習慣ができてしまえば、他の物事に関しても「そういやこれはどうなってるんだろう?」と考えたり勉強したりできるようになったんですよね。

 

これは大人になってから哲学を学び始める人にとっても同じだと思います。良い哲学書や入門書に出会うと考える材料がたくさん貰えますから、とにかく一つの物事を深く考えたい人には本当に哲学をやってほしい。

 

 5.少々の事では動じなくなる

哲学というのは、本質を見抜く学問でもあると思います。

 

いろんな問題に対して「あぁ、これはあの問題と同じヤツだな」と。

 

もちろん普通の学問もそういうところがありますが、哲学はもっと根源的なレベルでの本質まで掘り下げますし、いろんなものに適用できます。

 

他の学問は専門分野以外ではあまり役に立たない事もありますからね(もちろん、専門分野で役に立っていればそれは十分有意義ではあるのですが)。

 

それに、哲学的問題を知った後では、日常のいろんな事がくだらない事に思えてきます。

 

随分とみんなくだらない事で右往左往してるな~と。なんか上から目線で達観したような嫌な言い方で申し訳ないですが、多分みなさんも哲学を学んでもらえるとわかるはず。

 

少なくとも多くの人達が悩まされている、お金とか、人生とか、人間関係とか、そういう悩みは本当にくだらなく思えてきます。もちろん、だからと言って無気力になるとか、好転しなくなるわけではないです。

 

数々の大きな困難に対峙してきた人が、小さな困難を軽々しく越えてしまうような、そういう感じになります。ほんとに。

 

6.教養が付く

これは文字通りの意味です。単純に有名な哲学者というのは、教養として知っておかないとダメな事が多い。

 

そもそも「哲学者」って、そんなハッキリと分類できませんからね。多くの哲学者は科学者でもあったり、数学者でもあったり、思想家でもあったり、作家でもあったりします。

 

そしてそういう人達が何を見ていたかというのは、科学だけ見ても、思想だけ見てもわからなかったりする。しかし哲学的な考えを聞けば、「あぁ、この人はこういう人だ」とハッキリわかる場合が多いんですよね。

 

そういう意味でも物凄い教養が付くと思います。

 

・まとめ

以上、哲学がなんの役に立つのかを説明してきました。

 

飽くまでこの記事は私が観測した範囲での「哲学ってこういうところに役立ってるな」という部分をまとめたものなので、もちろん個人差もあるでしょうが、きっともっと多くの事に哲学は役立ってるはずです。

 

ここに書いてある事もほんの一部である、という事はご理解ください。

 

読んでいただきありがとうございました!