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暇潰しに読めるブログ。

書評と趣味の事が中心です。

数千冊ほど本を読んだ私がおすすめ、死ぬまでに読みたい小説20選。

おはようございます。

 

私事ですが、物心ついた頃から読書が大好きで、手元にある数百冊に加え、学生時代に借りてた本、ブックオフに売った本、その他いろんな場所で読んできた本を入れれば数千冊は読んでると思います。

 

今回はそんな私がオススメの小説を紹介したいと思います。とにかくちょっとでも興味を持っていただければ、まず一冊は読んでいただきたいなと思います。

 

 1.黒い家 貴志祐介

いきなりホラーな小説ですが、とにかく読みやすいので小説初心者さんにオススメしたい一冊。文章が自然に頭の中に入ってきます。

保険金殺人がテーマなのですが、著者の貴志祐介さんも実際に保険会社に勤めていたそうで、そのせいか非常にリアルで「実際に起きそうな恐怖」を味わう事ができます。

 

2.邂逅の森 熊谷達也

東北で狩りをするマタギの物語。

狩りって、素人目には「銃で狙って撃つだけだろ」なんて思っていたのですが、実際は高度な技術や獲物との駆け引き、自然の脅威などがあって「こんな世界もあるのか」と衝撃を受けます。

また狩猟シーンだけでなく人間ドラマとしても波乱万丈で、主人公が昔の田舎の因習的な社会に翻弄されつつも、いろんな人と出会ったり別れたり再会して成長していく様は感動します。

 

 3.旅のラゴス 筒井康隆

 すでに結構いろんなところで話題になった小説ですが、やはり素晴らしいので私も紹介したい!

この小説は人生そのものだと思います。あまり言うとネタバレになってしまうのが辛いところですが、自分の望まない状況に何年も身を置かなければならなかったり、過去をズルズルと引きずってどこまでも行ってしまったり・・・、

もうとにかく、もどかしい感じが味わえる小説です。後半なんかは一呼吸も置かずに一気に読んでしまいます。

 

4.アルケミスト―夢を旅した少年 パウロ コエーリョ

 旅のラゴスを読んで面白かった人にオススメしたい一冊。

同じく不思議な世界を旅する物語で雰囲気は非常に似てるのですが、また違った読後感を味わえます。

 

5.ノルウェイの森 村上春樹

村上春樹に興味があるけど何から読めばいいのかわからない人にオススメしたい一冊。

難解なところがなくて、それなのに深くて色々考えさせられます。ネットで他の人の書評を見ても「あぁ、こんな解釈もあるのか」と驚かされたり。

もちろん特に身構えて読まなくても、話を追っていくだけですごく面白いです。「究極のラブストーリー」と言われるのも納得。

 

 6.天使の囀り 貴志祐介

 またまた貴志祐介さんの著作ですが、めちゃくちゃ刺激が強い

ネットでも「怖すぎる」「気分が悪い」という声が続出してます。私の知り合いの読書家も悶絶してたのを覚えています。

とにかくこれを読まずしてグロやホラーは語れないのでは、という一冊。

もちろん読みやすくてミステリーとしても面白いので、グロに耐性がある人にはぜひ読んでいただきたい。

 

7.下町ロケット 池井戸潤

ドラマ化もされた小説。とりあえずこれを読んでおけば間違いない感じの一冊。

中小規模の町工場にとんでもない巨大な困難が次々降り掛かってきて、それを切磋琢磨しながら乗り越え、最後は一発逆転してスッキリする物語。

ここまでの勧善懲悪も珍しいですね。読後感が最高です。

 

8.夜のピクニック 恩田陸

 こちらも色んなところでオススメされてる小説ですが、やはり素晴らしい。

美しい青春を「これでもか!」というほど満喫する事ができます。

あの学校行事の独特な雰囲気がすごく伝わってきますし、純粋な学生たちが悩みながら変わっていく姿には心を動かされます。

自然の情景も綺麗で、忘れていた何かが思い起こされて胸が締め付けられるような作品です。

 

9.蹴りたい背中 綿矢りさ

 続いてこちらも高校生活を舞台にした小説ですが、ある意味では胸を締め付けられます。

あの思春期独特のどうしようもない閉塞感、孤立してしまった時の虚しさや情けなさが描かれてて、読む人によってはとても共感できるんじゃないかと思います。

 

10.わたしを離さないで イシグロ・カズオ

そろそろ泣ける本を。世界中で読まれてるイギリスの名著です。

だいたい読みながら話の流れは予想できるのですが、それでも真実が明らかになるにつれて悲しくなってきます。

避けられない残酷な運命を人はどうやって受け入れていくのか。そもそも受け入れられずに、ただやり過ごすしか無いのか。それがよく描かれていると思います。

 

11.世界を騙した男 フランク・アバネイル

小切手詐欺でお金を稼ぎながら、経歴詐称で素人がパイロットや医者や弁護士をする、というとんでもない物語です。

 しかも実話が元になっているらしく、かなり具体的な手口が描かれていて圧巻の一言です。

後半は捕まってひどい罰を受けたり脱獄したり・・・、という、とにかく壮絶な物語です。映画化もされてるのでそちらもオススメです。

 

12.秒速5センチメートル 新海誠

 こちらもぜひ映画と一緒に見てほしい一冊。「君の名は。」で有名な新海誠監督の作品「秒速5センチメートル」を、監督自らが小説化したものです。

君の名は。」に感動した、という人にももちろんオススメなのですが、この「秒速5センチメートル」に先に触れられる人は幸運だなぁと思ったり。

なぜならこっちはもう、とにかく切ない話ですので・・・。古くからの新海誠ファンはこの作品の魔力に長年苦悩させられて来たので、「君の名は。」を見た時はまさしく成仏しそうな思いでした。

繰り返しになりますが映画と一緒に見るのがオススメです。できれば映画が先で、小説版では映画では触れられなかった部分にも触れられてるので「あぁ、ここはこういう事だったのか」と納得する感じが得られると思います。

 

13.深夜特急 沢木耕太郎

全6巻の長編。世界中をバック一つで旅するバックパッカーの物語です。

私も一時バックパッカーをしていたのですが、その動機の一つがこの本ですね。

本の醍醐味といえば普通はできない事、中々できない事を疑似体験できる点ですが、そういう意味でこの小説は素晴らしいですね。いろんな国を現地の人達と関わりながら旅をしていく、新鮮でワクワクするような気分になれます。

また海外で一人旅をした時の、あの独特な寂しさや葛藤のようなものもよく描かれていると思います。

 

14.坂の上の雲 司馬遼太郎

こちらも全8巻の長編。日露戦争を扱っているのですが、あの戦争がいかに戦力差などで日本が不利だったか、いかにギリギリの戦いを繰り広げて勝利したのかがわかります。

そしてその勝利を可能にしたプロセスや、個々の大物・天才たちの一挙手一投足が見事で、よくビジネス書としてもこの本が進められる理由がわかります。

人の上に立つ大将はどうあるべきか。参謀はなにをどう考えるべきか。政治家はそれをどうバックアップすべきか。強い組織を作るにはどうすればいいのか。

また、前線の指揮官や諜報員などの現場の人間が、どう動いて大勢に影響を与えたか。

そういった事がかなり凝縮して詰め込まれてます。単純に小説として楽しむだけでなく、人生の糧となる物語ではないでしょうか。

 

 15.こころ 夏目漱石

名作中の名作。

100年程いろんな解釈が話し合われてる本ですが、まずは何も見ずに読んでほしい。

その後、いろんな人の書評を読むと「なるほど、こういう受け取り方もあるのか」と驚くはずです。

僕も最初読んだ時は「主人公と先生の関係がいいなぁ」などと思っただけで、後半は「なぜこうなるんだろう?」という疑問が沢山あったのですが、多くの人の考え方を吟味した上で2度3度と読むとまた違った感想が出てきます。

 

16.潮騒 三島由紀夫

三島由紀夫から一冊選ぶならこれでしょうか。

いろいろ他の著作と迷ったのですが、難解だったり後味が悪かったりで、この潮騒を読む前に「三島由紀夫合わないな」と思う人が出るのはもったいないかなと。

とにかく純愛で、読んでて幸福に包まれる物語です。程よく困難もあって退屈になる事もありませんし。

三島由紀夫っぽく無いとも言われる著作ですが、構成力や文体は本物なのでぜひ読んでいただきたい。

 

17.春琴抄 谷崎潤一郎

これぞ日本文学!という感じの本。

耽美的で、官能的で、少し猟奇的で、古風で伝統的な世界観で、日本家屋の暗くて重々しい感じが伝わってきて、人によっては「こういうのを求めてた!」と思う人もいるはず。

句読点のない実験的な文章も(好みが分かれるところですが)私は大成功しているのではないかと思います。少し読みにくいかも知れませんが、かなり短いので読了するのは簡単です。

 

 18.ライ麦畑でつかまえて J.D.サリンジャー

よく「思春期の葛藤を描いた小説」などと言われますが、まさしくその通りだと思います。

あの厭世する感じ、何もかも嫌になる感じが思い起こされます。今思えば「なんであんんなくだらない事で悩んでたんだろう?」と思う反面、なにか自分の感性が鈍ったような、大切な何かを忘れてしまったような歯痒い感じもします。

とにかく学生が読めば救いになるでしょうし、大人が読んでも複雑な何かが思い起こされる、そういう小説です。

 

19.カラマーゾフの兄弟 ドストエフスキー

全四巻。世界一の作家と言われる事も多い、ドストエフスキーの代表作の一つ。

長いこともあって簡単には語れませんが、とにかく文才が驚異的です。物語の展開、心理描写、会話やセリフ、全てが圧巻。あまり日本人は共感できないと言われるキリスト教に関する話もなぜか引き込まれてしまいます。

難しいと言われる本著ですが、同じ人物に複数の呼称があるのでそれを踏まえて読めばそう難しくはないはずです。

 

20.戦争と平和 トルストイ

 全四巻(全巻セットになってる画像が見つからなくて申し訳ない)。

ドストエフスキーと同じ、ロシアの大作家トルストイの代表作の一つです。

よく「ドストエフスキーは少数の人物を深く掘り下げるのに対して、トルストイは広く浅く掘り下げる」などと言われる通り、世界観がめちゃくちゃ広いです。

当時のロシアの貴族社会や軍隊全体の事がわかって、しかも戦争というテーマも相まってかなり壮絶な物語が繰り広げられます。

しかし覚えるべき登場人物は主要な数人だけでOKです。この小説もその点を押さえておけばそんなに難しくないですね。

 

 以上、おすすめの20冊を紹介してみました。

 

書いてて思ったのですが、本を紹介するのって難しい。ネタバレしちゃダメだから書評とも違うし。

なかなか本たちの魅力を伝えきれなかったかも知れませんが、なにか興味を持っていただけたなら幸いです。