東京地下書房

面白い本の紹介と、趣味に関する事とか。

ニーチェやハイデガーの超わかりやすい解説書『実存からの冒険』。

おはようございます。今回は最近読んで面白かった哲学の本を紹介しようかなと。

 

西研さんの「実存からの冒険」です。

 

読んで思ったのは、ニーチェハイデガーの思想が驚くほどわかりやすく解説されてる。

 

特にハイデガーは哲学者の中でも難解だと言われていて、私もいろんな解説書を読んできたのですが今一よくわかりませんでした。

 

しかしこの本を読んでストンと腑に落ちる感じが。それもよくある端折って簡単な感じにした「わかりやすさ」ではなく、ガッツリと専門的にハイデガーの思想に踏み込んでます。

 

なので哲学用語などは沢山出てきますが、ちゃんと文中で解説もされてますし、それを一つ一つ確認しながら読めば大丈夫です。

 

この本の一貫したテーマは「ニヒリズムからの脱却」です。

 

ニーチェは「神は死んだ」と言ってキリスト教を批判しましたが、キリスト教とは当時「絶対に正しいもの」でした。

 

著者はこの「絶対に正しいもの」を、学生運動時のマルクス主義や、また進学校での「受験」などに重ね合わせます。

 

そしてこの「絶対に正しいもの」が否定され、「実はそれ間違ってるよ、根拠ないよ」となった時、人は「じゃあ正しいとはなんぞや?」となる。

 

そこでニーチェハイデガーなどの答えは、ざっくり言うと「客観的に、絶対に正しいものなんてないんだ!」という事でした。

 

さて、しかしそうは言っても、じゃあ人は何を頼りに生きて行けばいいのか?

 

「絶対に正しいもの」がなければ、人はなにを判断の基準にしていけばいいのか?

 

それとも、正しいも間違いもないなら、人は適当に選んで生きていけばいいのか?

 

という、その質問へのハイデガーニーチェの答え、それを元にした著者の考えを書いてあるので、皆さんぜひお読みください。