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焼酎のおすすめ銘柄30選。原料ごとの特徴や飲み方も解説。

f:id:kumakuma30:20181219134259j:plain 最近、若い人や女性にもすごい勢いで人気が広がっている焼酎。お酒の中でも最も深くて豊かな味わいがあるとの声も高いです。

今回はそんな焼酎の芋、麦、米といったそれぞれの種類ごとの特徴と、美味しい飲み方、そしておすすめの銘柄を3種類それぞれ10本ずつ紹介させていただきたいと思います。

 

目次

 

○焼酎の原料ごとの特徴

まず、味の特徴だけをザックリとまとめると、以下のようになります。

芋焼酎:芋のフルーティな甘みと香りが特徴。クセが強めのものが多い。

麦焼酎:香ばしい。銘柄によって味の幅が広いが、飲みやすいものが多い。

米焼酎:スッキリしていて飲みやすい。日本酒に近い。

一言で表すならこんな感じですね。もちろん全体の「傾向」なので、スッキリした芋焼酎も中にはありますし、ちょっとクセが強い米焼酎もあります。 され、それぞれの特徴をちょっと詳しく見ていきましょうか。  

 

芋焼酎の特徴

f:id:kumakuma30:20181220154229j:plain 芋焼酎とはサツマイモから作られる焼酎なのですが、サツマイモの中でも「黄金千貫」という品種の芋がもっともよく使われます(写真の白いやつです)。 黄金千貫は他のサツマイモよりでんぷんが多く含まれていて、香りが出るので焼酎の原料にピッタリなんですね。

その他、ジョイホワイトという焼酎専用に品種改良された芋や、焼き芋によく使われる紅さつまを使った銘柄もあります。 ジョイホワイトは焼酎のために品種改良されたとあって、とてもフルーティで、それでいて臭みがないです。 紅さつまはその名の通り、鹿児島産の焼酎によく使われていて、芋本来の甘みが楽しめます。  

 

麦焼酎の特徴

f:id:kumakuma30:20181220191843j:plain オオムギから作られる麦焼酎。焼酎の中でももっともシェアが大きいお酒です。

もともと麦焼酎はかなりクセが強く、通が好むお酒というイメージだったのですが、製法技術の向上によって麦の香ばしさを残したままスッキリした飲み口のお酒が作られるようになりました。

今では日本酒初心者さんにとてもオススメできますし、飲み慣れてきた通にも愛されるお酒も揃ってますね。  

 

米焼酎の特徴

f:id:kumakuma30:20181220204023j:plain 米焼酎は日本酒と同じく米が原料で、製造方法が異なるだけなので、やはり日本酒に似た味になってます。

ただし、日本酒では雑味として切り捨ててしまう部分を、米焼酎は甘みや香りを重視して残しています。それが違いですね。

非常に米本来の甘みと香りが楽しめるお酒で、産地によって味も違うのが面白いところです。  

 

○美味しい焼酎の飲み方

f:id:kumakuma30:20181221013041j:plain 焼酎の飲み方といえば、基本的にはロック、お湯割り、水割りの3つです。それぞれの作り方や、味の特徴について解説していきます。

 

・ロック

ロックはグラスに大きめの氷を入れて焼酎を注ぎ込んで作ります。氷で冷やす事で味がキュッと引き締まりますし、爽やかな飲み心地になります。 焼酎本来の味や香りがもっとも楽しめる飲み方なので、初めて飲む銘柄では最初にロックで試すのがオススメです。

家で飲む場合、水道水で作った氷はカルキの匂いがしてしまいますので、なるべく市販のロックアイスを使いたいところです。  

 

・お湯割り

お湯割りの作り方は、まず耐熱のコップなどにお湯を入れて、後から焼酎を入れます。焼酎とお湯の比率は6:4がポピュラーですが、お好みで調節してください。 お湯割りは焼酎の香りがとても際立つ飲み方だと思います。梅干しを入れて飲むのも美味しいです。  

 

・水割り

水割りは、まずグラスに氷をたっぷりいれて、先に焼酎を注ぎます。そして後から水。こちらも比率は焼酎と水が6:4ぐらいですが、お好みに合わせて調節しましょう。

水割りはロックと比べて薄い分、味がまろやかで柔らかくなりますね。飲みやすいです。

 

以上、3タイプの飲み方を紹介しました。他にも前割りやソーダ割りなど、いろんな割り方がありますが、基本的にこれだけ押さえておけば焼酎は十分楽しめると思います。 この3つの飲み方の中から、自分の好きな飲み方を見つけたり、あとは季節やシチュエーションなどによって使い分けるのがオススメです。寒いところでお湯割りを飲むと本当に絶品ですし、夏は水割りを飲むとスカッとします。 さて、品種ごとの特徴と飲み方を見てきたところで、芋、麦、米それぞれの焼酎のおすすめの銘柄を紹介していきたいと思います。  

 

芋焼酎のおすすめ10選!

・魔王

非常にポピュラーな芋焼酎。焼酎の銘柄をサッパリ知らないという方でも魔王は聞いた事があるのではないでしょうか。魔王、森伊蔵、村尾の3本は「3M」と呼ばれています。 味の特徴はとにかく「まろやか」です。いかにも芋焼酎!という感じではなく飲みやすい。初心者から通まで幅広く愛されるお酒です。  

 

・三岳

屋久島の水で作られた芋焼酎。非常にリーズナブルで美味しくて、まさに「コスパ最強」という焼酎です。 味はクリアで飲みやすく、上品な芋の香りがします。とてもフルーティです。 ロックで飲んでも良いのですが、個人的にはお湯割りがオススメです。

 

赤霧島

赤霧島も非常にリーズナブルで美味しく、知名度も高い銘柄ですね。 原料にムラサキマサリという紫芋が使われていて、とても甘みがあるのが特徴です。 余談ですが紫芋は抗酸化作用が高く、老化防止や目に優しいなどの効果があり、血液もサラサラになります。日々の晩酌に飲むと健康的ですね。  

 

伊佐美

「焼酎発祥の地」と呼ばれる鹿児島県伊佐で作られている焼酎。明治32年創業の甲斐商店が100年以上作り続けている銘柄です。 元祖プレミア焼酎とも呼ばれるように、非常に長い間人気を誇っているお酒ですね。 味はまさに「これぞ芋!」という感じ。コクがあって飲みごたえがあり、芋の香りもとても豊かですね。

 

・佐藤

佐藤の焼酎は全部で3種類あり、芋焼酎の「黒」と「白」、麦焼酎の「麦」に分かれています。 どれもそれぞれ美味しいのですが、黒は強いコクと香りが口の中に広がりながらも、キレが良く後味はスッキリしている、とても豪快な焼酎です。 白は黒と比べて軽くて飲みやすい感じですね。麦は芋焼酎が苦手な方にオススメです。  

 

・もぐら

「もぐら」というかわいい名前の焼酎ですが、名前に反して味は本格派です。 とても”芋感が強い”焼酎だと思います。無濾過仕立ての濃厚な芋の味がして、香りもフルーティ。 芋焼酎のクセが好きな人が飲むとハマる一本ですね。  

赤兎馬

ノーマルの赤兎馬は有名なので、今回はこちらの紫の赤兎馬を紹介したいと思います。 紫芋と黄金千貫を両方使用した焼酎で、これが非常にマッチしています。相乗効果が発揮されていて、独特で豊かな芋の香りがしますね。 オススメの飲み方はロックです。紫芋の風味がより引き立ちます。  

 

・宝山

芋焼酎ブームの火付け役となった一本。臭みがなく、爽やかな味と香りがする宝山の焼酎は、多くの人の「芋焼酎はクセが強い」という認識を一変させてくれました。 現在でもかなりマイルドで飲みやすい部類の焼酎で、根強いファンがいますね。 農場では今でも34種の芋が栽培されているそうで、味の向上に余念がない蔵元だと思います。  

 

・古秘

まろやかでスッキリしていて飲みやすい一本。芋独特のクセが少なく、しかし味や香りはしっかり活きていて、丁寧で上品な焼酎に仕上がってます。 リーズナブルな値段ながらも素材の一つ一つに拘っていて、他の銘柄と比べてそこまで有名ではないですが、なかなか隠れた名酒と呼べるのではないでしょうか。 一緒に食べているお料理の味を引き立ててくれるような、そういう佇まいがありますね。  

 

・侍士の門

「幻の米」と呼ばれる白玉米の麹米を使っている焼酎。 こちらも他の銘柄に比べてそこまで知名度が高いという印象はありませんが、飲んでいる人からは「あまり他の人に教えたくない!」と言われるような、隠れた名酒だと言えます。 味が本当に澄み切っていて、なかなか芋焼酎では味わえないような透明感なんですよね。とても美味しくてやみつきになります。  

 

麦焼酎のおすすめ10選!

・中々

非常に人気の麦焼酎。自家栽培の原料が使われていたり、かめや木桶などの昔ながらの道具を使って丁寧に作られた一本。 味は「麦の良さが最大限に引き出されている」という感じです。とてもライトで飲みやすく、麦の香ばしい香りが漂います。 麦焼酎の初心者にももちろんオススメですし、通でもかなり好む人が多いですね。  

 

百年の孤独

原酒の「中々」を樽で長期貯蔵した焼酎。正直、驚くほど美味しいです。 不思議と「中々」とは大きく違う焼酎に出来上がっていて、すごく濃密なコクがあります。そして芳醇でフルーティな香りも堪りません。 間違いなく最高レベルの麦焼酎だと思います。ネーミングの話題性も良しですね。  

 

・夢見る力

こちらも長期貯蔵で熟成させた焼酎。とてもまろやかで美味しいです。 なぜ長期熟成させたお酒が美味しいのかというと、熟成に使われる「樽」は実は通気性があり、適度にお酒が空気と触れ合う事で、成分が変化していくんですね。これを「お酒が呼吸している」とも言います。 この「夢見る力」もコクがあって、特に甘みが強いです。ハイボールなどと割るのもオススメです。  

 

・佐藤

佐藤シリーズの麦焼酎です。他の佐藤と同じく非常に人気の一本です。 よく「麦チョコの香り」と言われるように、とてもライトで甘い味と香りがあります。 ロックや水割りにすると甘さが引き立ってオススメです。疲れた時なんかにゆっくり飲みたいですね。  

いいちこ

いいちこ」も焼酎を飲んだことがない人でも聞いた事のある銘柄ではないでしょうか。とてもポピュラーな麦焼酎ですね。 味の特徴としては「まろやか」で、あまりクセがありません。大衆向けのお酒らしく「飲み飽きる」という事がない味ですね。 悪酔いもしにくいと思います。少々飲んでもすぐスッキリできる味です。  

 

・ニッカ・ザ・麦焼酎

ニッカと言えば洋酒が有名で、特にウイスキーの製造物語はドラマにもなりましたね。 しかし焼酎のような和酒もかなり美味しいです。やはり洋酒独特の製造工程が焼酎にも反映されてるようで、なかなか独特な飲み心地があります。 樽の香りがやさしく広がる、やさしい一本に仕上がっていると思います。  

 

・兼八

いかにも本格派という感じの麦焼酎。麦の良さが存分に引き出されていて、甘い口当たりと香ばしい麦の香りが堪りません。 非常に「深みがある」という言葉がピッタリの焼酎です。伝統のある蔵元なので、独自の製法で味や香りを引き出す術を知り尽くしている感じがします。 焼酎を飲み慣れた方へのプレゼントとしても失敗しない一本ですね。  

・初代 百助

1894年(明治27年)創業というトンデモナイ歴史がある蔵元のお酒。創業者の名前を取って「百助」という銘柄にしたそうです。 日本で初めて減圧蒸留という、今ではどこの蔵元も使っているすごい技術を取り入れた蔵元です。 味はすごく「バランスがある」という仕上がりです。味も香りも軽すぎる事はなく、かといってクセが強いという程でもない。そこそこ焼酎を飲み慣れてきて、徐々にクセが強いものも試してみたい、という方にオススメです。  

 

・麹屋伝兵衛

41度と、焼酎の中でもすごく高いアルコール度数を誇ります。 しかしロックでもまろやかな味で、樽のやさしい香りもする、美味しい一本です。長期貯蔵によってお酒の良さが引き立てられていますね。 もちろん飲んでいると思った以上に早く酔うので、お酒の強さに自信がない方は水割りがおすすめです。  

 

・閻魔

琥珀色がとても綺麗な焼酎。真っ赤なラベルとのコントラストがとてもオシャレです。 すごく爽やかな甘味がします。樽の独特な香りも強調されていて、人によってはすごく癖になるので熱心な愛飲者も多いですね。 プレゼントなどにもよく好まれる一本です。  

米焼酎のおすすめ10選!

・吟香鳥飼

米焼酎はこれしか飲まない!」という人も居るほど根強い人気の吟香鳥飼。 とにかく香りが素晴らしい。「これが米の香りか!」というのがハッキリわかるほどフルーティです。 味もまろやかで甘みがあり、かなりレベルの高い仕上がりになってますね。  

 

・宜有千萬

日本酒の八海山と同じ蔵元が作っていて、製法技術も八海山に近い一本。 米焼酎は日本酒に近い味と風味を持つものが多いですが、その中でも特にこの宜有千萬は日本酒に近いですね。 普段日本酒を飲み慣れていて、焼酎もちょっと試してみたい、という人への導入にピッタリです。  

 

・獺祭

獺祭は非常に有名な米焼酎ですね。普段焼酎を飲まない人でも知っている方は多いと思います。 酒米として高く評価されている山田錦を原料にした焼酎で、本当に美味しいお米を食べた時を思い出すような、豊かな甘味と柔らかさがあります。 香りが爽やかで癖が少ないので、こちらも米焼酎を初めて飲む方におすすめです。  

 

・川辺

原料のお米にとても拘った米焼酎。川辺川という清流の伏流水と、その流域村で採れた「ひのひかり」というお米を使っています。水と米の性質が非常に近いという事で、それが製法過程でとても上手く馴染むんですよね。 とにかくまろやかで、透き通るような飲み心地が特徴です。新鮮な感じがする焼酎ですね。  

 

十四代

香りにとにかくこだわったのかな、という印象の一本で、非常にフルーティで豊かな香りがする一本です。 味は香りを引き立てるような、スッキリとしていてまろやかな口当たりが特徴です。 ハマる人はとてもハマる一本だと思います。チーズなどのおつまみともマッチする独特な一本ですね。  

 

・ブラックストーン

ブラックストーン!というカッコいい英語の名前ですが、普通に日本の焼酎です。 秋田の米と水で作られた酒をゆっくり熟成させた一本。とても日本酒に近くて、優しい味がします。 アルコール度数は41%と高いので飲み過ぎは注意です。しかしロックで飲むのが一番美味しいので、ちびちびと少しずつ飲みたいですね。  

 

・しろ

3種類の「しろ」を飲み比べられるセット。どれも米焼酎ですが個性があって、「同じ米焼酎でもこんなに味が違うのか」と実感できるようになってます。 銀しろは「いかにも米焼酎!」という感じで、米の旨味が活かされています。ノーマルのしろはまろやかでスッキリしていて飲みやすい。 金しろはかなり複雑なブレンドがされていて、味に厚みがあり、香りも華やかです。  

 

・メローコヅル・エクセレンス

こちらも洋酒っぽいですが思いっきり日本の鹿児島の焼酎です。ラベルがオシャレですね。 1883年(明治16年)創業で、140年ぐらい製法技術の向上と素材の厳選を続けて作った酒を、長期熟成させたものです。やはり味も香りもとても深みがあって、しかも飲みやすいですね。 世界的にもすごく評価されてて、もっと知られてもいい隠れた名酒です。値段も手間暇の割にとてもリーズナブルです。  

 

・白岳

米焼酎特有の雑味をなるべく取り除いた、とてもまろやかでスッキリした日本酒。 「翌日に残らない」と言われるように、悪酔いしにくく二日酔いになりにくい酒です。 40度なので飲み過ぎは注意ですね。毎日の晩酌に一杯、という日々の楽しみにおすすめです。  

 

巌窟王

黄麹や香り酵母など、なかなか焼酎では他にはない原料で作られている一本。仕込み方も清酒と同じと、かなりユニークですね。 日本酒でも焼酎でもない、独特な味と香りがするのですが、これがなかなかやみつきになります。 新感覚の焼酎という感じなので、ぜひ一度試していただきたいですね。  

 

・まとめ

以上、焼酎の種類ごとの特徴と、美味しい飲み方と、おすすめの銘柄を紹介して来ました。 まぁそれなりに名前の聞く焼酎はほとんどカバーできたのではないかなと思います。お店などで頼む時にもお役に立てると嬉しいです。 最後までご覧頂きありがとうございました!何かしらこの記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。