生活百花

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高校生におすすめ、「今しかできない事」を書いた小説10選。

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おはようございます!今回は高校生におすすめの本を紹介したいと思います。ジャンルは小説です。

読書家の方は「もしもっと若い頃にこの本に出会っておけば・・・」と思う本が、結構ありますよね。とりわけ高校生、青春時代に読んでおけば良かった、という本は多いと思います。

今回は、そんな「学生時代の今しか感じ取れないような事」を書いた本を集めてみました。

 

目次

 

1.夜のピクニック

 恩田陸さんの小説には学園生活を描いたものが多く、どれも凄くオススメです。中でもこの「夜のピクニック」は素晴らしいですね。

もう高校時代にしかわからない感覚、感情を詰め込んだような一冊。きっと読み終わった頃には「今って人生でとても素晴らしい時期を生きてるんだな」と実感できると思います。漠然とした、それでいて強烈な「何か動かなければ」という思いに突き動かされます。

 

2.光の帝国

もう一冊、恩田陸さんの本を。舞台は男子校。訳あって寮に残る事になった高校生たちの物語。「夜のピクニック」は恋愛物語(一概にそれだけとも言えません)ですが、こちらは友情を描いた物語です。

とにかく「友情っていいなぁ」と思える話です。別に恋愛しなくてもこんなに素晴らしい青春を遅れるんだ、と教えてくれる一冊なので紹介しました。

 

3.ライ麦畑でつかまえて

 世界的な名著。なんだかタイトルといい格式高い感じを受けるかも知れませんが、読んでみると全く違っていて、ちょっとかすれた気分の時にこそ読みたくなるような一冊かも知れません。

よく言われるように、読む時期によって全く感想が違ってくる小説です。きっと大人になってから読むとただ単に「ダルいな」という倦怠感が残るだけかも。しかし学生時代に読むと、これ以上ない心の癒やしになってくれると思います。

 

4.海辺のカフカ

15歳の文学少年が旅をする物語。現代の日本がテーマですが、とにかく描かれているもの全てが美しいです。特に図書館の独特な雰囲気は読んでいるだけで行きたくなってしまいます。

村上春樹らしく、とても崇高で深い物語。「他人の考え方を知れる」「他人の世界の見方を知れる」というのが小説の醍醐味ですが、そういう意味でこの独特な文体は素晴らしいと思います。

 

5.ステイル・ライフ

 理系の作家が書いた小説。実際に内容にも科学っぽさが溢れていて、とてもクリアで清潔な感じがします。特に冒頭の数ページは自分が宇宙の中にポツンと浮かんでいるような、非常に耽美な書き出しです。

子どもから大人になっていく、というのが特に後半のテーマですが、それに対してこんな見方もあったんだなぁ、と驚かされる一冊です。

 

6.小説 秒速5センチメートル

君の名は。」で有名な新海誠監督の過去作に「秒速5センチメートル」という映画があるのですが、その原作です。ぜひとも「君の名は。」の世界観が好きな人には読んでいただきたいし、できれば映画も見ていただきたいと思います。

これこそが新海誠監督の真骨頂ではないか・・・と思える、本当に多くの人の心をえぐり取ってきた作品です。特に若い内は心に刺さるのではないかと思います。

 

7.蹴りたい背中

 あまり人とは関わらない事を選んだ女子高生の物語。刺さる人にはとても刺さると思います。

しかしそれで単に寂しい学生時代を送るのではなく、ある意味で独自の世界を構築していく話です。多くの人と関わるのも良いですが、こういう関係もあるのだと関心させられました。

それにしても文章はとにかく透き通っていて美しいです。どちらかと言えば他の作家が描く学生時代よりもリアルに近いような気はします。

 

8.潮騒

 三島由紀夫の小説。恐らく誰でも名前ぐらいは聞いた事があると思いますが、日本でもっとも有名な文豪の一人です。そういう文豪の小説なので難しいのではないか、と思う方もいるかも知れませんが、こちらの「潮騒」は三島由紀夫の中でもかなり読みやすく、誰でも読めると思います。

小さな島の中で二人の若い男女が繰り広げる恋愛物語ですが、これが色んな困難に晒されていきます。読んでいて「ヤバイんじゃないか」とドキドキする場面が沢山あります。

しかし全体的に読んでいて心地よい話ですし、ぜひとも三島由紀夫の天才的な文章に触れてほしいと思って紹介しました。

 

9.命売ります

こちらも三島由紀夫ですが、かなり読みやすくなっております。

 なんとなく学生時代に「人生の楽しみがない」「生きる理由がわからない」という虚無感に苛まれる事があると思います。そういう時はぜひともこの本を読んでください。「あぁ、自分は生きている。なんて良い事なんだろう」と実感すると思います。

実際にこの主人公と似たような体験をすると尚良しかも知れませんね。

 

10.ぼくらは夜にしか会わなかった

この本は他のいろんな本(例えば、ここで紹介している10冊など)を読んでから、最後に読んでいただきたいと思います。

とにかく美しく、癒やしです。そしてこの感性は、あまり歳を取るごとに感じ取れなくなっていくんだろうなぁと思います。まだ人間を信じられる内に、人間の美しさを知っていただきたいな、という思いで紹介する一冊です。

 

・まとめ

 以上、高校生におすすめの本を紹介して来ました。

この記事が何かしら皆さんのお役に立てれば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。