【哲学書】ニーチェを学ぶためのおすすめ本6冊!
引用:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Nietzsche1882.jpg
おはようございます!今回はニーチェに関する記事です。
ニーチェって、哲学に興味がない方でも聞いた事があるほど有名な哲学者ですよね。いろんな知識人の方がよく引用したりしているので、やっぱり「どんな事を言った人なのか」と気になっている方も多いと思います。
今回はそんなニーチェの哲学をなるべくわかりやすく理解できるように、本人の著作以外にも、解説書や入門書なんかも交えながら紹介して行きたいと思います。
目次
・ニーチェを学ぶ意義とは
ニーチェの哲学を学ぶ意義は大きく二つあると思います。
一つは当然ながら、ニーチェ本人がどんな思想を持って、何を言ったのかを知る事です。やはり一人の著名な哲学者、思想家の考えを知る事は、我々の思索にも大いに役立つかも知れません。
そしてもう一つは、哲学史におけるニーチェの役割がわかる事です。
ニーチェ本人が語った事を、後の多くの哲学者も影響を受けながら、自分の哲学を打ち立てているわけです。つまりニーチェの哲学を知る事は、ニーチェから影響を受けた哲学者たちの話を理解するのにも役立つと。
具体的にニーチェは、哲学史の中でも実存主義という思想に大きな影響を与えたと言われています。実存主義といえばサルトルがスタートだと考える人もいますが、やはりニーチェがなぜ「神は死んだ」と言ったのか、それが哲学史においてどんなインパクトがあったのか。
という事を知ると、サルトル以降の哲学を理解する上でもめちゃくちゃ助かるわけです。
・いきなり原著は読まない!
まぁニーチェに限った話ではないですが、いきなり哲学者本人の著作を読むのは止めたほうがいいです。それよりも解説書や入門書を読むのがすごくオススメですね。
というのも哲学書って、普通に読んでも意味がわからない場合がほとんどなんですよね。自分は何となくわかった感じでフンフンと読んでても、解説書なんかを読むと「そうか、これはこういう解釈なんだ」と気付かされる部分が多々あります。
やはりそれまでの哲学の流れ、当時の時代背景なんかも解説書だと書いてくれてますし、そられを踏まえないと哲学書は読めない部分が多いですからね。
まして哲学特有の言葉遣いもあります。一般的な意味とは大きく乖離してる言葉が多いです。
まして単純に大昔の異国の方が書いた書物なわけで、やっぱり文章として現代の日本人にはわかりにくい部分もあるわけです。なので最初は入門書や解説書がおすすめですね。
・ニーチェの解説書、入門書おすすめ3冊!
1.ニーチェ入門 竹田青嗣
ニーチェの入門書としておすすめされる事が多い一冊です。
「神は死んだ」という絶対的価値の否定、ニヒリズム、ルサンチマン、永劫回帰など、それぞれニーチェを語る上で抑えておくべき概念がスッキリと整理されています。一本のストーリーの道筋がハッキリ見えるのが良いですね。
それぞれのテーマを深く掘り下げた入門書や解説書はよくありますが、ここまで包括的に書いてるのも珍しいなと思います。
2.これがニーチェだ 永井均
永井均さんは「哲学者らしい哲学者」という感じの方です。「哲学者のお手本」とも言われているのを見たことがありますが、まさにそうだなと。
本著はその永井さんから見たニーチェ論です。もちろん全く個人の感想ではなく、論理的で「なるほど、そういう捉え方もあるのか」と納得できる本です。
ぶっちゃけオーソドックスなニーチェ像を捉えるには不向き(本人もそう書いている)のですが、やっぱり単にニーチェの考えを理解するだけじゃなくて、自分なりの見方をする事も当然できるわけです。そういう哲学の醍醐味を知っていただきたくて紹介しました。
3.飲茶の「最強! 」のニーチェ
あまりこういう漫画やイラストを使った入門書は哲学に限らず好きではないのですが、飲茶さんだけは別格ですね。
この哲学に対する熱量、深い理解、そしてわかりやすさは群を抜いていると思います。
ニーチェは入門書すらもサッパリ!という人にはぜひとも読んでいただきたいですね。
・ニーチェの著作おすすめ3冊!
1.道徳の系譜
ニーチェ自身が「はじめに読んでほしい」と指定していた著作。
3つの論文から成り立っていて、それぞれテーマがあるのですが、一貫して「道徳の起源」「道徳の批判」が大きなテーマになっていると思います。
やはり思想の概略だけならば解説書などを読むとわかるのですが、本人の著作は深みが違いますね。一つ一つの見方が鋭くて、詩的な感じもあって、やっぱり受ける衝撃が違います。ぜひとも読んでいただきたいです。
2.善悪の彼岸
「道徳の系譜」と並んでニーチェ自身が「はじめに読んでほしい」と推奨している一冊です。
もともとは「ツァラトゥストラかく語りき」の解説書として書かれていたようで、本人の著作としては比較的わかりやすいです。
読めばわかりますが、とにかく意外なニーチェ像が浮かび上がってきますね。こういう人だったのか、という。読んでて笑えるような部分もあります。
3.ツァラトゥストラかく語りき
ニーチェの代表作とも呼ばれる著作です。
ツァラトゥストラという主人公が思想の吐露をする、物語のような形式になっています。
やはり全体として「こう!」とまとめるのは難しいですが、随所随所にすごく破壊力がありますね。
やはり思想を理解するだけなら解説書の方が向いていると思いますが、文学のような感覚でぜひとも読んでいただきたいです。
・まとめ
以上、おすすめのニーチェの入門書・解説書と、おすすめの本人の著作を紹介させていただきました。
やはりまとめていて思ったのは、まずは入門書などでしっかりと要点を押さえていただきたいですね。その上で本人の著作は、ニーチェ本人の苦難が吐露されているかのような、小説のような感じで読んでいただきたいなと思いました。
最後までごお読みいただきありがとうございました!