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熱狂的ファンが厳選!恩田陸さんの隠れた名作3選!

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おはようございます!今回は恩田陸さんの小説の紹介です!

恩田陸さんといえば元々かなりメジャーな作家さんでしたが、最近は「蜜蜂と遠雷」が大ヒットして、新しいファンの方々もすごく増えたと思います。

そこで今回は「蜜蜂と遠雷」以外にも「こんな名作があるんだよー!」というのを紹介したいと思います。まぁファンとしては「全ての著作を片っ端から読んでほしい」と思うのですが、ともかく導入として特におすすめの3冊をピックアップしてみました。

 

目次

 

1.ネバーランド

恩田陸さんといえば男女の恋愛を描いた小説が多いですが、この「ネバーランド」は男子校の生徒たちを描いた物語です。冬休みでほとんどの生徒が帰省する中で、寮に残った3人と、もともと学校が地元の1人の生徒、計4人の生徒が繰り広げる物語です。

単に美しいだけのよくある青春物語と違って、かなり深刻な要素もあります。でも生徒たちは葛藤しながらも、真っ直ぐ進んでいく。

元気がない時とか「この子達も懸命に生きてるから頑張ろう」と思えたり、何かを見失いそうな時に読むと、なんだか自分も真っ直ぐ生きようと思える物語です。

やっぱり読後感は学園モノらしく「これは二度と戻らない青春なんだろうなぁ」というのを味わった思いになりつつ、これからのそれぞれの物語にも期待できるような。そんな物語です。

実はこの記事を書いてる筆者は男子校出身なのですが、もう読んでてビックリしますよね。ものすごい男子校の雰囲気とか「あるある」とかが、ビッタリ再現されているのです。

恩田陸さんは女性の作家さんですが、なぜこんなに男子校に詳しいのかと思います。やはり徹底したリサーチ力と、何より想像力がこの小説を可能にしているのだと思います。

 

2.麦の海に沈む果実

 好きな人には堪らない物語。まぁぶっちゃけて言うとハリポタみたいな、西洋風の学園モノの物語です。

でも他の西洋風の学園を舞台にした小説とは違い、恩田陸にしか出せない独特な世界観も感じ取れます。

とにかく色んな謎だらけでミステリアスな小説です。でも最後はとにかく予想外の展開ですね。まさか翻弄されるだけだったあの人物が実はキーパーソンだったとは・・・と驚かされます(あまり言うとネタバレになるのが難しいところですが)。

なんだかこう舞台設定だけを見ると、学園モノで美男美女で頭のいい生徒たちの恋愛や駆け引きの物語、という有り触れた設定なのですが、それだけではない奥深さのようなものがあるんですよね。そこが恩田陸の不思議とクセになるところだったりします。

何より情景がとても綺麗ですね。頭の中ですごく幻想的でファンタジーな世界がありありと想像できて、それがもう好きな人には堪りません。

とにかく恩田陸が得意なものが詰まった、恩田陸ワールドを思いっきり感じ取れる作品だなぁと思います。

 

3.夜のピクニック

 最後に、私が恩田陸さんの作品の中でももっとも好きな一冊を紹介させていただきたいと思います。

まぁタイトルの時点でもう好きな人は好きですよね。これ面白くない訳がないだろう、という気がする人はすると思います。

それで内容も期待通りドンピシャなんですよね。ある地方の学校で「歩行祭」という丸一日歩く行事があって、それを描いた物語です。

登場人物にはいろいろとギクシャクしたワダカマリがあるのですが、それが夜を含む長距離を歩くことで、一体感のようなものが生まれて、当然ながら一種の高揚感のようなものが出てきて。それが全てのワダカマリを綺麗サッパリ流していくわけです。

もうね、とにかくノスタルジックで美しくて、「読まないと損」としか言いようがない内容なのです。

個人的に最後に肩を組みながらゴールしたあの4人組が大好きだったり。

 

まとめ

 さて、恩田陸さんのおすすめの3冊を紹介させていtだきました!

まぁとにかく本のチョイスにとても悩みました。やっぱり優劣を付けられないので、結論は「全部読んでほしい」という感じです。

ネタバレもできないのでなかなか魅力を伝えられたか心配ですが、ほんの少しでも興味を持っていただければぜひ読んでいただきたいと思います!

最後までご覧いただきありがとうございました!