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政治を勉強する前に!物事を「正しく考える」ための必読本10選!

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おはようございます!最近、コロナの影響か「政治について詳しくなるにはどうすればいいですか?」というご質問をいただく事がよくあります。

結論から言うと、政治を勉強する前に、まず「正しく物事を認識し、正しく思考する」という訓練が必要で、それを積めばニュースを見ているだけで自然と政治についてわかってきます。

逆に「正しいとは何か」を考えず政治にハマると、おかしな方向に傾倒してしまう事も。

そこで今回は、とにかく「正しく物事を認識し、正しく思考する」という目的に特化した本を紹介したいと思います。
 

1.方法序説 デカルト

 

 数ある古典の本の中でももっともオススメな一冊。ちょっと難解なので、解説書と一緒に紹介です。

デカルトソクラテスアリストテレスなどに比べて一般の知名度は劣るかも知れませんが、「近世哲学の祖」と呼ばれるほど、哲学史の中では1,2を争う超重要人物です。

そのデカルトが自分の哲学と、それを打ち立てるまでの課程を書いた一冊。参考にならないワケがありません。

数ある古典の中でもまずこの本を読んでほしいのは、本当の意味で「絶対に正しい事」なんて少ないよ、という事を知ってほしかったからです。

なにか「これが正しいんだ!」と固執するのではなく、全ては自分の主観の範囲内でしかない。それを本当の意味で実感できる一冊です。

 

2.知的複眼思考法 苅谷剛彦

オックスフォード大学の教授が書いた一冊。統計、論理、認知など、いろんな分野を網羅して「正しく、自分の頭で考えること」とはどういう事か、を書いた本です。

大学の学部生にも「まずこれを読め!」とお勧めされる事が非常に多い一冊です。

それぞれの分野の話はもっと掘り下げる事ができるけど、とにかく正しく考えるために必要な事をある程度のレベルまで効率よく説明してくれています。

 

3.論理トレーニング101題 野矢茂樹

とにかく論理性を身につけるためには超おすすめな一冊。

よく「論理的思考をする本!」みたいな本は腐るほど売られているわけですが、あんなものは数学と同じでとにかく問題集をこなすしかないのです。

しかし日常言語の論理性を身につけるための問題集はほとんどありません。というか有名なものはこの一冊だけでしょう。

ともかく一冊だけでもあるので、繰り返しこの問題集を説いていただきたいと思います。

 

4.単純な脳、複雑な「私」 池谷裕二

 神経科学(脳科学)ですごくオススメな一冊。高校生に向けた講義をまとめたもので、誰にでもわかりやすいように書かれています。

しかし内容は本格的で、神経科学のかなり深い部分まで掘り下げる。人間の意志や思考に対する価値観をすごく変えられる一冊です。

とにかく説明するより読んでいただきたい。目からうろこ間違いなしの一冊です。

 

5.FACTFULNESS(ファクトフルネス)

著者のロスリング氏が貧困やエネルギー問題などをテーマに政治家、学者、ジャーナリスト、経営者などに質問をしたところ、ほとんどの人が「現実とは全然違う現状認識」をしていた、という事で、「ほとんどの人は世界を間違った見方で見ている」と指摘する本。

これを読むことで物事をとにかく冷静に見れるようになります。また、変な悲観主義に走らなくてもいい。何より世界を正確に見るための本としてオススメです。

 

6.科学哲学の冒険 戸田山 和久

科学哲学とは「科学とはなにか」を考える分野。というより「正しい(正確な)ものとはどんなものか」を考え、それを科学的手法としていく学問です。

科学哲学を学ぶことで「科学的手法とはどんなものか」がわかると思います。そしてそれのデメリットや、科学が絶対ではない事がわかる。

さて、科学哲学の本はたくさん出ていて、結構オススメなものが多いのですが、一冊選ぶなら本著でしょうか。とにかく必要な内容をしっかり網羅していて、正確性があります。読みやすさもかなり読みやすい方かなと。

 

7.理科系の作文技術 木下是雄

こちらは文章を書く際にまず絶対読んでほしい一冊です。

まず結論から書くとか、どんな風な構成にすればいいだとか、そういう基本的なノウハウがビッシリ詰まってます。

そして、文章を書くことを考える事は、同時に学ぶ事をスムーズにする事にも繋がります。数学も問題や解き方の意味がわからなくても、問題集を説いてる内にどういうものか理解できる時がある。アウトプットありきのインプットはスムーズですからね。

 

8.統計はこうしてウソをつく ジョエル ベスト

正しく現実を見るために欠かせない統計ですが、間違いやすいのも統計です。

統計の本はいろいろありますが、中でもおすすめなのが本著です。単に「統計にどんなバイアスが掛かりやすいか」に留まらず、統計をどう読み解くべきか、どう接するべきか。統計そのものの弱点はなにか。

そういった要点がわかりやすく詰め込まれているので、統計の本はまずこれを読んでいただきたいですね。

 

9.思考・論理・分析 波頭 亮

思考と論理と分析、この3つを俯瞰し、「正しく考えて正しく分かるための実践法」として一つにまとめたもの。

ここまで紹介して来た本の集大成のような一冊です。これだけでも勉強になるのですが、やはりいろんな論理や思考や分析に関する本を読んでからの方が、すんなりと理解できると思います。

認知科学、論理学、統計学など、いろいろ勉強してると混乱してくるので、こうして一つに体系化してくれた本を紹介しておきます。

 

 10.本を読む本

最後に読書法の本を紹介します。なぜこれを最初に紹介しなかったかというと、本書で紹介されている「点検読書」などの手法は、実は一度読んだ本を読み返すのにちょうどいいからです。

本の要点をかいつまんで読むにはどうすればいいか、そして気に入った本を熟読するにはどうればいいか、読んだ本と関連する次の一冊をどう選ぶか、そういうノウハウが詰め込まれています。

やはりこの記事で紹介した本はなるべく真っ白な気持ちで全て熟読してほしいので、あえて最後に紹介させていただきました。

 

 ・まとめ

 以上、まず政治を学ぶ前に読んでほしい、おすすめの10冊を紹介させていただきました。

もちろん政治だけでなくどんな分野でも役立つ技術が詰め込まれた本ばかりです、勉強以外でも仕事や生きていく上で必要な知識ばかりを詰め込んだ本を紹介させていただきました。

この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました!