現代哲学・思想のベース!構造主義の本・入門書おすすめ6冊!
おはようございます。今回は「構造主義」という哲学の潮流についての記事です。
構造主義というと、現代哲学(特に大陸哲学)のベースになっている思想です。
「ポスト構造主義」なんて言葉もありますが、これは構造主義を否定したというよりも、構造主義を踏まえて「その後」という意味合いが強いです。
今回は、そんな哲学史の中でも重要な構造主義について、入門書や解説書を中心に紹介して行きたいなと思います。
目次
1.はじめての構造主義
ソシュール言語学が構造主義にどう影響を与えたのか、構造主義が実存主義をどう否定したのか、という構造主義の本質をしっかり説明した名著。
恐らく日本の構造主義の入門書の中ではもっとも完成度が高く、要点を押さえていると思います。
ただ入門書にしてはちょっとハードルが高い気がするのが難点。まずこれを読んで「ちょっと難しかった」という人は別の入門書を当たってみるのが良いかも知れません。
2.レヴィ=ストロース入門
構造主義にはフーコーやラカンなど著名な哲学者がたくさんいますが、まず重要なのはレヴィ=ストロースです。そのレヴィ=ストロースがどんな哲学を打ち立てて、どんな人物だったのかを紹介する本です。
ともかく構造主義の基本、本筋を押さえたいならばとにかくレヴィ=ストロースが重要なので、その人物の入門としてこちらの「レヴィ=ストロース」はすごく充実した内容になっています。
3.フランス現代思想史
構造主義の前には当然ながら実存主義があり、構造主義の後にはポスト構造主義があります。この流れをわかりやすく追っている。
何より内容が広く深いですね。サルトルから始まり、レヴィ=ストロース、ラカン、バルト、アルチュセー。そしてフーコー、ドゥルーズ=ガタリ、デリダと。これだけの人物をしっかり要点を押さえて解説しているので、構造主義の入門書としては非常におすすめです。
4.実存と構造
冒頭では「本書は解説書ではない」というような事を書いていますが、実存主義や構造主義について初歩的な部分から理解が深まる一冊。
何より実存主義・構造主義にかなり面白い視点から切り込んでいます。
そんなに難しい本でもないですし、ぜひとも読んでほしい読み物の一冊としておすすめです。
5.寝ながら学べる構造主義
構造主義の入門書としてとても有名な一冊。しかし本文中でも書かれているように、著者も構造主義の専門家というわけではありません。
一人の哲学者が構造主義というものを改めて学んでどういった思想か説明してみた、という感じの著作でしょうか。
確かに非常にわかりやすい一冊です。他の入門書で挫折した人はまず導入として読んでみると良いかも知れません。
6.フーコー入門
構造主義・ポスト構造主義にはいろいろ著名な哲学者がいますが、個人的にレヴィ=ストロース以外ではもっとも読んでほしいのはフーコーです。
フーコーの思想をわかりやすく書いた本著ですが、入門書と言えどやはり多少は難しい。しかしフーコーの著作をいきなり読むよりは、やはりわかりやすいです。
いろいろ構造主義・ポスト構造主義の哲学者の著作を読んでみても、特に刺激的で衝撃を受ける人物ではないかなと思います。
・まとめ
以上、構造主義のおすすめの入門書や解説書を紹介させていただきました!
これらの入門書を読んだ上で、構造主義についてもっと専門的な本を読んでみたり、興味を持った哲学者についてもっと掘り下げてみたり、ポスト構造主義について学んで見る、という事をしてみると良いと思います。
やっぱり構造主義に限った話ではありませんが、哲学は学ぶ前と後で価値観や世界の見え方が変わりますからね。是非とも皆さんにも今回紹介した本を読んでいただきたいなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!何かしらこの記事がお役に立てれば幸いです。