生活百花

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中高生に読んでほしい!青春に寄り添うおすすめ本(小説)10冊!

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 おはようございます!今回は中学生や高校生の皆さんに読んでほしい小説を紹介したいと思います。

中高生向け、と書いてますが、もちろんどの年代の人が読んでも面白い傑作を揃えました。しかし、やはり特に多感な時期の学生さんに読んでほしいなと。今でないと感じ取れない事がたくさんあると思います。

自分も学生時代にこの本に出会えていればなぁ、という、そんな本を紹介して行きたいと思います。

 

目次

 

1.夜のピクニック 恩田陸

恩田陸さんの名作。ある高校の「歩行祭」というイベントの物語で、全校生徒が集まって夜通し80キロを歩くという話です。

登場人物の一人一人がいろんな悩みやわだかまりを持っていて、それがイベント特有の高揚感の中で、徐々に解決されていく。

とにかく学生特有の雰囲気をよく捉えていて、皆がキラキラしていて、すごく素晴らしい青春小説だなと。是非とも読んでほしいです。

 

2.ネバーランド 恩田陸

こちらも恩田陸さんの名作です。

ある男子校の寮の物語で、冬休みで多くの学生が帰省していく中、残った4人が冬休みを過ごすという物語。

4人それぞれがキャラクターが立ってていいですね。そして最初はあまり親しくなかったり、気が合わなかった者同士もいろんな出来事を経て、友情が深まっていく。

本当に友達っていいなぁと思える物語です。

 

3.蹴りたい背中 綿矢りさ

こちらも非常に有名な一冊です。

主人公は周囲とは距離を置く女子高生。なるべく他の学生と関わらないようにしよう、と努めていますが、同じクラスのある男子生徒に惹かれていくという話です。

基本的に青春小説とはキラキラした華やかなものが多いですが、これはそうでもありません。しかし学生時代の一種の奇妙な感じを描いた、ある意味で多くの人の心に寄り添ってくれる物語かも知れません。

 

4.池澤夏樹 スティル・ライフ

そろそろ青春小説以外も紹介したいと思います。

こちらの「スティル・ライフ」はあまり一般の知名度は高くないですが、知る人ぞ知るという一冊です。

とにかくどんな小説にも負けないほど美しいです。特に冒頭は息を呑む美しさです。

この本を紹介したのは、著者の池澤さんが理系の方で、科学的な要素も小説に盛り込まれている点です。このように一見するとある分野とは関係ないような知識も、どこかで活かせる事があるんだなぁ、というのを実感してほしいなと。

そして「成長」が一つのテーマになっている小説でもあります。おすすめです。


5.旅のラゴス 筒井康隆

こちらも学生さんや読書初心者さんに「まず読め!」と紹介されるほど面白い一冊です。

まさに「人生とはなにか」を考えさせられる一冊です。「旅」というものを通して、一人の人間の人生を描いているんですね。

この本を通して、人間にとって本当に必要なものはなにか、というのが見えてくるんじゃないかなと。なるべく早く読んでほしい一冊という事で紹介しました。

 

6.海辺のカフカ 村上春樹

村上春樹の中から学生向けに一冊選ぶならばこの本だと思います。

15歳の少年が旅する物語。それともう一人の主人公がいるのですが、そちらの物語もまた面白い。

村上春樹らしい難解で煙に巻くような感じがありますが、これがハマる人にはすごくハマります。

単に主人公が旅して成長してよかったな、というだけの物語ではなく、人によって感じる事が多々あるのではないかなと思います。

 

7.ライ麦畑でつかまえて

これは「大人になってからは読めない本」だと言われていますが、まさにその通りだと思います。

私も学生の時は、こういう謎の閉塞感、焦燥感に駆り立てられていたと思います。

とにかく今が苦しい、イライラする、という人に読んでほしい。とても寄り添ってくれる一冊だと思います。

 

8.若きウェルテルの悩み

ちょっと難解で読みにくいところはあると思いますが、それでこの名作を諦めてしまうのはもったいない。

とにかく「叶わぬ恋」を描いたものでこれ以上のものはないと思います。読めばわかりますが、本当に胸がえぐられるような気持ちになります。

「ウェルテル効果」という言葉もできるほど、この本に影響されて自殺した若者まで沢山いるほどです。是非ともチャレンジしてみてください。

 

9.こころ 坊っちゃん 夏目漱石

夏目漱石の代表作「坊っちゃん」「こころ」の2作品をまとめた一冊。

まず「坊っちゃん」は人によってはとても共感できると思うし、読みやすいのでオススメです。

そして何より私がおすすめしたいのは「こころ」です。私も学生時代に初めて読みましたが、古典の本なのに一つの新しい生き方を示されたような、そんな気分でした。

とにかく人間の奥深さというか、本質のようなものをえぐり取った文学だと思います。そしてなんだか「美しさ」のようなものも感じます。

こういう名作は意外と読んでなかったりするものなので、まだの人はぜひとも読んでほしいなと思います。

 

10.青が散る 宮本輝

最後の一冊はどれにしようか色々悩んだのですが、やはりこの本がおすすめです。

舞台は大学、ですが中高生にこそ読んでほしい。「青春とは高潔でなければならない」という教えは、これを初めて読んだ時「もっと早くに読んでいれば」と後悔したものです。

そして何より、宮本輝の文章は日本文学の中でも屈指の美しさです。過去の偉大な文豪たちにも引けを取りません。是非とも読んでいただきたい。

 

・まとめ

 以上、中学生や高校生の皆さんに読んでほしい本を紹介させていただきました。

10冊に絞るのはとても難しかったですが、迷ったときは「なるべく早く読むべき本はどれか」という基準で選ばせていただきました。

かなり良い本を紹介できたのではないかと思います。もちろん小説以外にもおすすめの本が沢山あるので、機会があれば第二弾などをやって行きたいと思います。

ともかく今回紹介した本を学生さんに読んでほしいですね。何かしらこの記事が参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました!