日本を代表する哲学者!野矢茂樹さんのおすすめ本6冊!
おはようございます!今回は私が日本人でもっとも尊敬する哲学者の一人、野矢茂樹さんのおすすめ本を紹介して行きたいと思います。
野矢さんは哲学者なのですが、論理学や言語学でも入門書を始めとして本を出しています。これが本当にわかりやすい。
特に論理学の本は全ての学生や社会人の方にも読んでいただきたいと思います。物事を「正確に考える」ために必要な内容が詰まっています。
それでは早速、野矢さんのおすすめ本を紹介して行きたいと思います!
目次
1.入門!論理学
野矢さんが書いた論理学の入門書。正直、全ての論理学の入門書の中でも突出して素晴らしいと思います。
論理学の入門書としてば「論理的に話す」とか「ロジカルシンキングを身に付ける!」みたいな触れ込みの本が多いですが、野矢さんの本はそれらのハウツー本とは一線を画します。
論理学の本質、論理学とはなんぞやという事を徹底的に掘り下げ、時には哲学的な問いまで投げかけてくる。興味がどんどん湧いてきて論理学をもっと知りたくなる、そんな本です。
何でもかんでも変に「論理的」であることを掲げる人間にならないためにも、是非とも読んでいただきたい一冊です。
2.論理トレーニング101題
まず「入門!論理学」を読んだ後に「論理とはなんぞや」という事をある程度理解してから使ってほしいのがこの一冊。
「論理性」も数学と同じで、ひたすら練習問題を解かねば身につきません。という事で本著はいろんな例文が出てきて「論理的にどうか」を考えながら解く、そんな本です。
何より中身が濃すぎます。一つ一つの問題にちゃんと「ここを気をつけてほしい」というポイントがあります。この本を繰り返し解くことで超一流の論理性が身につきますね。
3.哲学の謎
いよいよ野矢さんの本分の哲学ですが、この入門書もめちゃくちゃ最高です。
「世界とは?」「時間とは?」「意識とは?」という、誰もが一度も考えた事がある内容をテーマに、哲学的な話がわかりやすく展開されていきます。
「哲学」と言えば堅苦しいイメージがあると思いますが、こちらは最高に好奇心を掻き立てられる一冊です。是非とも読んでいただきたい。
4.言語学の教室
言語学者の西村さんに野矢さんが質問していく対談形式の一冊。
言語学もとても堅苦しい学問というイメージがあるかも知れませんが、めちゃくちゃ面白いです。特に認知言語学という言語学でも面白い分野にフォーカスしているので、これは読んでほしいなと。
質問形式の対談と言っても、野矢さんも言語学には相当詳しいので、確信を突く質問が飛び出します。言語学を体系的に解説する本ではないですが、読み終わったときには基本的な概念が身についている本です。
5.無限論の教室
こちらも誰もが一度は考えた事があるであろう「無限」をテーマにした本です。
正直、途中からかなり難解になって来ます!私も完璧に理解できてるかどうか怪しいです。
しかし「無限」に関してこういう考え方があるんだ、というのは凄く勉強になります。一人で考えてもどうにもわからない「無限」ですが、一つのアプローチの仕方を知る事ができます。
6.ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考を読む』
これはウィトゲンシュタインという分析哲学の超大物がいるのですが、そのウィトゲンシュタインの代表作である「論理哲学論考」を野矢さんがわかりやすく解説した本です。
「論考」は哲学の中でも非常に重要で、しかし哲学書の中でもかなり難解でわかりにくい本です。それをここまでわかりやすくできるのは凄いなと。
哲学に興味がある方はもちろん、ない方もぜひ分析哲学に触れてみてほしいので、すごくおすすめな一冊ですね。
・まとめ
以上、野矢茂樹さんのおすすめの本を紹介させていただきました!
野矢さんは哲学の中でも特に分析哲学という分野の学者さんなんですね。
そしてその分析哲学は、記号論理学や言語学の要素も強いので、野矢さんは多岐に渡って入門書を書かれているのだと思います。
どの分野もとても面白いですし、何より人間が思索や主張をする上で必要なツールがいっぱいです。そういった分野にアクセスするためにも、野矢さんの書いた本の数々は非常におすすめなんですね。
ぜひとも皆さんも気になった一冊から読み始めていただければなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!