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三大宗教やヒンドゥー教、ユダヤ教など、宗教のおすすめ本13冊!

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おはようございます!今回は世界の宗教に詳しくなるための本を紹介したいと思います。

世界三大宗教キリスト教イスラム教、仏教)に加え、人口の多いヒンドゥー教、政治的・歴史的に重要なユダヤ教などについて、基本的な知識が身につくような本をピックアップしました。

まず宗教全体をカバーしたざっくりとした入門書と、個々の宗教を詳しく解説した本をそれぞれ紹介して行きます。

 

目次

 

・宗教全体の入門書

1.図解 世界5大宗教全史

三大宗教にヒンドゥー教ユダヤ教を加えた「5大宗教」をまとめて解説した著作は沢山ありますが、中でも一番よくまとまっていてわかりやすいのが本著だと思います。

例えば「政教分離が原則のアメリカで、なぜ大統領は就任式で聖書に手を載せるのか」という、考えてみれば不思議な疑問や、IS問題やパレスチナ問題など、日々ニュースになっている問題に対して宗教がどう絡んでいるのか、というのがとてもよくわかります。

著者の中村圭志さんは有名な宗教学者ですが、他にもいろいろ本を書いててどれも質が高いので、他の著作もすごくオススメです。

 

2.世界がわかる宗教社会学入門

こちらもユダヤ教キリスト教イスラム教、仏教に加え、儒教まで解説した宗教の入門書です。

キリスト教宗教改革、仏教は初期仏教と大乗仏教儒教朱子学まで解説していて、より思想的で込み入った部分まで触れています。

入門書でわかりやすいのですが、ある程度深いところまで掘り下げた本になってて、すごくオススメですね。何より「宗教社会学」という一つのフレームワークが身につくのも凄く大きなポイントです。

 

キリスト教

3.新約聖書

まず宗教を理解するためには、その宗教の聖典を読むのが一番手っ取り早いと思います。

その宗教に属する人たちが全員読んでいて、それの解釈を巡って議論し、文化や組織を形作っているのが聖典だからです。

聖典なんて急に読んで理解できるものなの?」という疑問があるかも知れません。もちろん難解な部分もあるので入門書などと並行して読んでほしいですが、そのまま読んでも意外と読めます。まず読んでみてください。

その上でキリスト教には言わずと知れた「聖書」が聖典としてあります。これはいろんな宗教の聖典の中でも凄く読みやすく、かつ心が晴れやかになります。ザッとでも目を通してほしい、おすすめの聖典ですね。

 

4.図解 世界一わかりやすいキリスト教

キリスト教の解説書もたくさん出ていますが、掴みとしておすすめなのは本著でしょうか。キリスト教について教養として知るべき要点がしっかりまとめられていてオススメです。

キリスト教の基礎知識を詰め込みつつ、全体的な歴史もザックリとわかる一冊です。

図や写真が多様されている点も非常にわかりやすいと思います。

 

イスラム

5.クルアーン

イスラム教にも言わずと知れたクルアーン(コーラン)があります。

こちらの「やさしい和訳」はめちゃくちゃオススメ。他のクルアーンの翻訳と比べて、すごく自然な文章で頭に入りやすいです。

本来はクルアーンはわかりやすい聖典だと言われているので、このぐらいの訳のほうがいいですね。

 

6.イスラム教の論理

イスラム教にどんな教えがあって、イスラム教徒がどんな思想を持っているのか、というのがわかる本。

難解に思われるイスラム教の思想が、論理的でわかりやすく解説されています。

著者の飯山陽さんはイスラム思想研究者として有名な方なので、説得力や信頼性が違いますね。

 

7.イスラーム基礎講座

イスラム教の思想的な部分だけでなく、文化や生活や歴史、そして国際社会で問題になっている事など、そういった部分をカバーする為にすごくおすすめな本です。

こちらも非常にわかりやすいですね。イスラム教の文化圏の国に旅行する際などは、是非とも読んでいただきたいです。

 

・仏教

8.ブッタのことば

仏教には「これ!」と言って代表的な聖典があるわけではありませんが、やはり仏陀の言葉を直接記したこちらの本はぜひとも読んでいただきたいですね。

ちなみに私が聖典の中でももっとも好きなのがこれです。まさに心が無心になるような、雑念が消えるような、必要な物事に集中できるような気持ちになります。

仏陀は「対機説法」という対話の方法を好んだとされています。つまり相手と話して、相手を見ながら適切なアドバイスを出すというやり方です。つまり本を書いて、いろんな人が独自の解釈をする事で「誤解」が生じるのを避けたかったんですね。

だから我々もなにかを誤解しないよう、仏陀の言葉をなるべく斜に構えず、まっすぐと受け止めたいところです。

 

9.教養としての仏教入門

仏教の入門書も本当にたくさんあります。原始仏教はもちろん、アジアの仏教、日本の仏教など、仏教そのものも掘り下げればキリがないほど深くて広い。

そんな中でも本著はすごくオススメです。仏教の基本的な概念を説明しつつ、仏教の歴史や宗派の違いなど、幅広くカバーした一冊。

そして何より、日常的にも使われている仏教用語をピックアップし、日本人の思考や価値観にどう仏教が根付いているのかイメージしやすい本でもあります。仏教に興味を持つキッカケとしては凄く良いですね。

 

ヒンドゥー教

10.バガヴァッド・ギーター

実はヒンドゥー教は仏教やユダヤ教を凌ぐ、世界でも3番目に人口が多い宗教です。しかしヒンドゥー教徒のほとんどはインドに集中していて、世界的ではないのであまり日本でも知られていないのかも知れません。

聖典としてはこのバガヴァッド・ギーターが有名です。正直、他の宗教の聖典と比べても難しいように思います。しかし読んでいるとすごく勇気が湧いてきますし、教訓も詰まってて掘り下げれば素晴らしい書物なのは間違いないです。

他の解説書などと並行して読んでいただければいいと思います。

 

11.ヒンドゥー教 インドの聖と俗

ヒンドゥー教に理解を深める本としてはめちゃくちゃオススメです。

ヒンドゥー教はまさに「掴みどころがない」宗教だと思います。ヒンドゥー教そのものも、そこから生まれたインド文化も、本当に掴み所がない。

実は私はインドに長期滞在していた事もあるのですが、当然ながら街全体にヒンドゥー教の文化が浸透しています。インド全体でヒンドゥー教徒は多いし、信仰心も強い。しかしすごく雑多で掴みどころがないのがインドなんですね。

ちょっと話がそれましたが、その「掴みどころのない」ヒンドゥー教の輪郭を浮かび上がらせてくれる、これはそういう解説書だと思います。

 

ユダヤ教

12.現代人のためのユダヤ教入門

ユダヤ教聖典といえばトーラーやタルムードなどがありますが、あまりパッとした日本語訳がないように思います。

その代わり、この「現代人のためのユダヤ教入門」は有名なユダヤ教の思想家が書いて、多くのユダヤ人が推薦している名著です。

よくユダヤ教といえば「金持ち集団」というイメージがあるのか、ビジネス本なんかでも取り上げられますが、そうではなく本著はもっと深いユダヤの世界観や思考などを知る事ができる一冊です。

 

13.ユダヤ人とユダヤ教

ユダヤ教の歴史を追いながら、ユダヤ人の社会や文化、そして信仰などを解き明かしていく本。

やっぱりユダヤヒンドゥー教と同じく「掴みどころがない」部分があります。歴史がすごく複雑ですし、その文化もキリスト教などと比べてあまり知られてませんからね。

本著はそういった謎の多いユダヤをしっかり整理しながら解説してくれている一冊です。いろいろユダヤ教について知るにはピッタリなんじゃないかなと思います。

 

・まとめ

 以上、おすすめの宗教の本を紹介させていだきました!

当然ながらどの宗教も深い歴史や教義があるので、簡単には全容は掴めません。

ただ、今回はその入口としてピッタリな本を紹介させていただきました。是非とも興味が沸いた宗教があれば、もっと掘り下げていってほしいなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!