学生にも社会人にも!わかりやすくて面白い日本史の本おすすめ8選!
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おはようございます!今回は学生の勉強にも、社会人の学び直しにもオススメできる歴史の本や教科書を紹介したいと思います。
授業などで歴史を学んで「イマイチ面白くない」という感想を持った方はいるかも知れません。日本の歴史教育は年号や人物名の暗記が多いですし、本来なら歴史は社会や文化や経済などいろんな要素があるわけですが、日本の歴史教育は中央の「政治史」のみがピックアップされがちです。
また良くも悪くも定説的な歴史の見方が多いです。もちろん定説は大切ですが、ユニークな異説も学ぶ事でそれとの対比で定説も覚えやすくなると思います。
少し前置きが長くなりましたが、ともかく一言で言うと「めちゃくちゃ面白い日本の歴史の本」を今回は紹介したいと思います。
目次
1.一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書
高校の先生でYouTuberでもある著者が書いた歴史の本ですが、めちゃくちゃわかりやすいです。
日本の歴史の授業は、一つ一つの時代がバラバラに解説されているだけで、イマイチ「この時代とこの時代の間にはどんな関係があるんだろう」というのがわかりにくい。
そこで本著は歴史を一つのストーリーのようにして繋がりを解説しています。これまで何となく覚えていた個々の時代が、頭の中で「なるほど、こう繋がっていたのか」としっくり来る感じが心地よいです。
なんとなく日本の歴史の全体像が捉えられていない人に読んでほしい一冊ですね。
2.山川 詳説日本史図録 第8版
安定の山川出版の教科書。学生時代に使っていた人、今使っている人も多いのではないでしょうか。
やっぱり歴史というのは文字だけではあまりイメージが沸かない。そこで写真がずば抜けて充実している教科書は、やはり重宝します。
しかし歴史も定説が変わったりする部分があるので、今読むと「なるほど、ここが今ではこうなっているんだ」という変更点に気付かされます。知識の更新という意味でもぜひとも読んでみてほしい本ですね。
3.金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本
こちらも受験生などから非常に評判のいい歴史の本です。
やはりこの本も重視しているのは、歴史の出来事に対して「なぜそうなったのか」という原因や流れをわかりやすく解説しているという点です。
やはり単に事実を羅列しているだけでは頭に入って来ませんからね。因果関係を明確にする事でとても面白く歴史を学ぶ事ができます。
4.源平合戦の虚像を剥ぐ
源平合戦を扱った本の中ではダントツで面白かった一冊。
「源平合戦の虚像を剥ぐ」とありますが、私もそもそも源平合戦をよくわかってなかったのですが、それでもわかりやすく経緯を追いながら読む事ができました。
まぁ何となくですが平氏は文弱の集まりで戦に弱く、逆に源氏は屈強な武士の集まりだった、というイメージは誰にでもあると思うのですが、本著はそういった認識を「平家物語史観」だとして、客観的な事実を一つ一つ挙げながら否定して行きます。
源平合戦について知ってる人が読んでも目からウロコですし、逆によく知らない人が読んでも楽しめる一冊です。
5.逆転の戦国史
最新の研究からわかった「全く新しい戦国史」を書いた本です。
単に俗説や通説を否定して「実は信長は〇〇だった!」とか「実はこの武将は無能ではなった!」みたいな本は山程あるのですが、この本はそういった俗説を否定しているだけの本とは全く違います。
著者がものすごい数の研究や史料を読み込んでいて、文字通り「全く新しい戦国史」を解説しています。いたずらに目新しい事を言うだけでなく、これまでの通説も採用しながら歴史の実像に迫っています。
かなり信憑性もあるのがわかるのでイメージが沸きやすい。非常に新鮮な一冊です。
6.明治維新の意味
これは本当にめちゃくちゃ凄い幕末の本です。
著者の北岡さんは東大教授や国連大使、国際協力機構の理事長などを歴任された人物で、ネーション・ビルディング(近代国家の樹立)の難しさを知る人物です。その著者がなぜ明治維新はあれほどのハイスピードで近代的な国を作れたのか、という事を解説したのが本著です。
目新しい事実などを述べているわけではなく通説的な話が多いですが、それにしても明治維新がいかにギリギリの戦いの連続だったのか、という事が伝わって来て手に汗を握ります。
維新の凄さがわかる一冊なので、ぜひとも読んでいただきたいです。
7.もう一つの「幕末史」
「歴史探偵」と呼ばれる半藤一利さんの著作。
こちらもこれまでの通説を批判するといった感じの本ではなく、むしろ明治維新であまりスポットが当たらない部分を補完的に書いている本です。
著者はいわゆる「薩長史観」に批判的な人物で、西郷隆盛や高杉晋作などの英雄たちが大活躍するだけの「幕末」ではなく、あまり触れられないマイナーな藩の活躍であったり、幕府側の視点にも注目した史観を重視する、といった感じの本になっています。
やはり一般的にはあまり触れられない時代の側面に触れるような、そういった本なのでとても新鮮ですね。
8.昭和史
こちらも半藤一利さんの著作です。
昭和の近現代史を扱った本は沢山ありますが、やはり一冊だけ選ぶならコレかなと。
非常にわかりやすく読みやすいという点も良いのですが、単に教科書的な解説に終止しているわけではなく、読み物として面白く教訓もあるという、深みのある昭和史の本です。
やはり半藤さんらしくものすごい数の研究や史料を読み尽くしていて、圧倒的な説得力がありますね。読み進めていく上で裏打ちがしっかりしている本は安心感があります。
・まとめ
以上、おすすめの日本史の本を紹介させていただきました!
今回も選ぶのに非常に悩みました。日本史という範囲はとても広いのですが、各時代でオススメのものをピックアップさせていただきました。
やはりまず気になった何冊かの本を読んでいただいて、気になった時代があれば更に読み進めていただくような、そういった使い方をしていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!