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倫理学の本、おすすめ6冊。入門書や解説書など。

9c3ae1e592e1d63118c7846171e7977b_s おはようございます。今回は倫理学のおすすめ本を紹介したいと思います。 もうすぐ春なので、倫理学の分野を専攻にしたいと思っている方がいると思います。そうでなくとも、倫理学はいろんな学問分野に絡んでくる幅広い分野なので、一般教養も兼ねて学んでおいて損はないと思います。 今回はそんな倫理学の初学者向けの入門書を紹介したいと思います。  

 

・現代倫理学入門

倫理学の入門書といえばまずこれが思い浮かびます。恐らく大学の講義などでも初学者向けにおすすめされる事が多いのではないでしょうか。 論理学に対して「考え過ぎて机上の空論になっているのでは」という批判はありますし、実際そんな状態になってる人はいるのですが、本著では論理学の主要なテーマに対して非常に具体的な例を挙げながら解説されています。 現実の状況をイメージしながら学ぶことができる、という意味ですごくおすすめですね。  

 

倫理学入門

放送大学の教科書として執筆されたもので、とてもわかりやすくて正確性があります。 どうしても論理学の教科書といえば現代の問題に偏りがちですが、本書はアリストテレスエピクロスストア派から功利主義、カント、ヘーゲルなどを扱い、そこから近現代に近づいてくるという構成です。 非常に幅広く、そして基礎をしっかり固める事ができる入門書だと思います。  

 

・動物からの倫理学入門

「動物と人間では何が違うのか?」という、すぐわかりそうで実は深い問いから倫理学に入っていく入門書。また、動物倫理という現代の倫理学ではかなり主要なテーマを理解するのにも役立ちます。 まさに入門書といった感じで、専門用語がかなり少なく、文章もシンプルで読みやすいです。それでいて扱ってるテーマはかなり難解なので、ここまで分かりやすくできるのは凄いなーと。きっと読み終わった後に視点が変わってる本だと思います。  

 

・倫理とは何か 猫のアインジヒトの挑戦

哲学に興味がある人ならば永井均先生の名前を聞いた事がある人も多いと思います。非常に著名な哲学者です。倫理学と言えば「正義」にかなり偏りすぎる傾向がありますが、本著は永井先生らしく、もっと広くて根源的な視点から倫理学を扱っていますね。 哲学者らしく、非常に容赦がない考察が繰り広げられます。こちらも読んだ後に人生観が大きく変わる一冊になっているなと思います。

 

功利主義入門―はじめての倫理学

倫理学の中でも非常に重要な「功利主義」を扱った入門書。功利主義は実際の社会でもかなり汎用性がありますし、実際に功利主義的な議論というのは良く見られるので、踏まえておいて損はないですね。しかも倫理学の導入としてもピッタリのテーマです。 文章もとてもわかりやすいと評判ですね。恐らく中学生や高校生などでも読めるのではないかと思います。 もちろん功利主義だけでなく、それを通して倫理学の本質そのものを深掘りしてる点も大きな長所です。  

 

・自由はどこまで可能か=リバタリアニズム入門

リバタリアニズム」というと難しく聞こえるかも知れませんが、要は自由主義の一種です。自由な社会とはなにか、いろんな人がいる中で個人の自由はどこまで許されるのか、そういう本です。 恐らく現代人にはリバタリアニズム的な考えを持つ人がかなり増えてきていると思います。そういう意味で自分の考えはどんな思想に合致するのか、自分が今どんな位置にいるのかを考える上で、とてもおすすめの入門書ですね。  

 

・まとめ

以上、おすすめの倫理学の本を紹介して来ました。 やはり倫理学を学ぶ上で覚えておいてほしいのが、絶対的な「正解」がある分野ではございません。それでもやはり他の人の考えも学んで見るのとそうでないのとでは全然違います。 しかしやはり「自分で考える」という主体性を持って、一つ一つの問題に対する考えを身に着けていってほしいなと思います。 最後までご覧いただきありがとうございました!