日本人ならば読むべき、日本の美しい古典文学おすすめ10冊。
おはようございます!今回は日本の古典文学のおすすめです。
日本人ならばせっかく日本語がわかるので、日本の美しい文章にぜひとも触れてほしい。そんな思いで本を紹介しました。
「古典」と銘打ってますが、近代文学まで含めさせていただきました。綺麗な著作がたくさんあるので。
もちろん外国の方にも日本の美しさに興味があるなら読んでほしい、そんな本たちを紹介します。
○こちらの記事もオススメです○
目次
・日本の美しい古典文学10冊!
1.万葉集
言わずと知れた名著中の名著。新元号「令和」も万葉集から付けられました。
いろんな身分の人が詠んだ歌が4500首も集められた書物です。「当時の人々はこんな事を考えていたんだなぁ」なんて思いを馳せながら読むと面白いです。
しかしいきなり4500首も読むのはハードルが高いと思うので、こちらの「万葉集ビギナーズ・クラシック」がオススメです。万葉集の中から名歌と名高い140首がピックアップされています。どの歌も美しいです。
2.方丈記
方丈記は「鴨長明」という人物が自身の考え方や遭遇した出来事などを記した本です。
とにかく人間らしい方です。いろいろ振り切れそうで結局は迷いが残るよなぁ、という人間模様を見事に描いています。今も読む人の心に寄り添ってくれる本だと思います。
内容は天災や飢餓などいろいろ大変な事が書かれてますが、やっぱり文体はすごく美しいです。文学作品としても素晴らしい一冊。
3.徒然草
兼好法師がいろいろ人間などについて思った事を綴っていますが、本当に的を射てます。参考になる部分、身が引き締まる部分もあれば、共感できて癒やされる部分もあります。
そしてとにかく文章が美しいです。詠んでいるだけで落ち着けるような気がします。
4.枕草子
こちらも言わずと知れた名著です。清少納言によって執筆された書物で、日常とか四季とか人間について綴った随筆集です。
とにかく美しい文章で、観察眼が鋭くて、面白さもある、そんな一冊です。
人それぞれ好みがわかれるそうで、確かに内容はグチグチと文句ばかり言ってるような感じもありますが、それを楽しめるかどうかですね。
5.雨月物語
江戸時代後期に上田秋成によって書かれた本。9編の怪異小説で構成されています。
あまり知られてない本ですが、古典の名作の中でもすごく面白いです。現代の怪異小説にも引けを取らないと思います。
「なんとなく古典を読むのは気が引ける」という方は最初に読んでいただきたいと思います。
6.古事記
やはり日本最古の歴史書の一つである古事記もぜひとも読んでおいてほしいです。
一般的な「美しさ」とは少し違うかも知れませんが、なんだか神聖な感じがして、身が引き締まる思いがします。
内容そのものはいろんなところで解説されてると思うのですが、やはり実際に文章に触れてみると捉え方が変わると思います。
7.こころ
ちょっと近代に飛びますが、やはり夏目漱石のここりは是非とも読んでほしい。有名ですけど意外と読んだことがない人が多いんですね。
感じ方は人それぞれですが、私は本当に「人の心って美しいなぁ」なんて事を思いました。みんな他人の事を思って、自責の念に苛まれたりしてるんだなぁと。
そして文体とか情景とかも、派手ではないですが古風な感じがして、とても美しい作品だと思います。
8.金閣寺
三島由紀夫の最高傑作。本当にため息が出るほど美しいです。
冒頭の数ページだけで「これは別格だな」と思い知らされます。私も実は学生時代は小説家になりたかったのですが、この金閣寺を読んで「こんな化け物には到底及ばないな」と諦めた覚えがあります。
まさに日本文学を代表する天才だなと。美しさならば群を抜いてる一冊です。
9.春琴抄
谷崎潤一郎の代表作の一つ。妖艶で耽美的なものが好きな人には思いっきりぶっ刺さります。
とにかく壮絶で狂気なラブストーリーです。本当の愛とはこういうものか、というのを見せつけられます。
そして何より美しい。谷崎潤一郎の他の著作に「陰翳礼讃」というエッセイ集みたいなものがあるのですが、まさにそこで語られているような、日本の屋内の「影」の美というか、そういうものが詰まってます。とにかく読んでいただきたい。
10.おくのほそ道
原文、現代語訳、解説など、「おくのほそ道」を味わい尽くせる一冊。
松尾芭蕉という日本を代表する俳人の紀行文であり俳諧です。当然ですが、本当に日本の美しさを実感するにはおすすめな一冊です。
この本を読むと実際に旅に出たくなるというか、日本を旅行してみても視点が少し違ったような気になってしまいます。
・まとめ
以上、おすすめの日本の古典文学を紹介させていただきました!
ぶっちゃけ書くのにすごく苦労しました。「この本を紹介するならこっちかな?」とか、「この本の解釈や楽しみ方はこれでいいのだろうか?」など、個人の感性にもよる部分なので本当に難しかった。
なのでこの記事は飽くまで触りのようなものだと思っていただければ嬉しいです。実際に気になったものがあれば皆さんの目で読んでいただきたいなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!何かしらこの記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。