生活百花

生活をちょっと良くするものを紹介。

「武士道」を知るために絶対読んでおきたい本、おすすめ5選。

f:id:kumakuma30:20190504153606j:plain

現代でも日本・海外で人気が根強く、高潔な思想だとされている「武士道」。

しかし最近はなんとなく雰囲気で「武士道」を名乗っていて、中身がない人も見受けられます。やはり日本人に生まれたからには、武士道をしっかり勉強して正しく理解したいところです。

そこで今回は、武士道を理解するためには絶対に外せないなと思う本を紹介したいと思います。

 

1.武士道

言わずと知れた新渡戸稲造の名著。英文で書かれ、世界中の人に多く読まれました。

新渡戸稲造キリスト教徒としても有名で、どちらかと言えばこの本も「外国人の視点から客観的に武士道を捉えた本」と言えるかも知れません。

故に冷静で論理的で、外国人が「武士道」と聞いて真っ先にイメージする内容が書かれているので、教養としてもぜひ読んでおきたいところです。

もともとは英文でいろんな人が翻訳してますが、やはり歴史学者の奈良本さんが訳した本著がおすすめです。

 

2.葉隠

  

「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」という一文で有名な著作、「葉隠」です。実はこれ、単純に「武士道とは時には命がけで戦う事だ」というだけの意味ではないのです。

新渡戸稲造の「武士道」が少し外国目線なのに対し、この「葉隠」は日本古来の武士道精神にもっとも影響を与えた本と言っていいでしょう。三島由紀夫も「葉隠入門」という本を出すほど愛読していました。

こちらも色んな出版社から本が出ていますが、やはりこの講談社のものがおすすめです。原文の息遣いがそのまま伝わってきて、鬼気迫るような文章です。

 

3.留魂録

吉田松陰が弟子に向かって伝えたい事を書いた著作。処刑される前日まで書いていたいと言います。

武士道の本としてこれをおすすめする理由は2つ、一つは武士ならば「皇室をどう捉えているか」というのは非常に重用な問題になりますが、これを読むと「尊王攘夷」という思想が世間では大きく誤解されているのがわかります。

もう一つは、松田松陰の死生観がよくわかるところです。実は「葉隠」の「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」の真意とも非常に似通った点があり、武士道の真髄を理解できるのではないかと思います。

ちなみに本著では「留魂録」以外の重用な手紙や論文もピックアップされているので、それもぜひ読んでほしいところです。

 

4.西郷南洲遺訓

 西郷隆盛の遺訓集。語録集のような形になっています。

西郷隆盛」というと、幕末志士の中でもあまり「武士!」というイメージが薄い温厚な人物として知られているかも知れません。しかし立ち振る舞いのあり方は武士らしくなくても、ある種の武士道精神を体現できるんだ、というのがわかる本です。

単に高潔なだけでなく、多くの人をひきつけ、大きな偉業を成し遂げた人物から学ぶことは多いと思います。

 

5.五輪書

かの有名な宮本武蔵が書いた本です。宮本武蔵と言えばいろんな漫画やアニメなどで脚色されすぎていますが、実際はどんな人物だったのかがよく分かる本です。

それでもやはり賛否両論ありますが、一人の剣豪として命のやり取りを繰り広げていたのは間違いありません。そういう人物が考えていた事を知るのは重用ではないでしょうか。

まぁこれも非常に有名な本ではあるので、教養として読んでおいてほしいと思います。

 

・まとめ

 以上、武士道を知るために絶対読んでおいて欲しい5冊を上げてきました。

この中でも特に「武士道」「葉隠」「留魂録」の3つは必読ではないかなと思います。

他にももっと読んでおいて欲しい本はあるのですが、まずはこれだけ紹介させていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました!

ユダヤ人の商法が学べるビジネス書、おすすめ6選。

e3eb2b9ef79c59b1ea40d86b526d3529_s よく「ユダヤ人は金融で世界を支配している!」という話を聞きますが、実際はどうなのでしょうか。 結論から言うと、流石に世界を支配しているかどうかは分かりませんが、少数民族であるにも関わらず絶大な富を独占しているのは事実です。 そしてユダヤ人の間には、民族内の文化や家庭の教えなどによって、知っているのと知らないのとでは全然違うビジネスの教えが存在するのも事実です。 そこで今回は、ユダヤ人のビジネスの教えが学べる本をピックアップしたいと思います。  

 

ユダヤ商法

数多くの経営者が読み込んでいる名著。 ラビという世界に5000人しか居ないユダヤ人の宗教指導者で、ロスチャイルド基金からも支援を受け、同家の家訓にも詳しい著者が、ユダヤ人の教えの本質をズバリと説いています。 少し値が張る本ですが、これが一種の参入障壁なのでしょう。読み終われば「それだけの価値はあった」と納得できる内容になっています。  

 

ユダヤの商法―世界経済を動かす

日本マクドナルドの創業者・藤田田氏が書き、高校時代の孫正義氏が感銘を受け、藤田氏に直接面会を申し込んだという伝説の著作。 残念ながら今では再販もされず希少本となっていて、かなり値が張ります。しかしそれだけ読める人が少ないという事なので、読めば他の人にはない付加価値を手に入れられるわけです。 もっとも、人生を変える本だと思うので、それに対する投資としては安すぎるぐらいです。ぜひご一読いただきたい。  

 

ユダヤ人のビジネス教本―旧約聖書智慧を読み解く

ユダヤ人の文化やビジネスといえば、やはりユダヤ教の宗教的な部分と切り離せません。 この『ユダヤ人のビジネス教本』では、しっかりと聖書に基づいたユダヤ人のビジネス論を解説しています。 宗教や聖書というと少し抽象的なニュアンスが混ざりそうですが、この本ではしっかりと実用性を意識して書かれているのが凄いですね。  

 

ユダヤから学んだモノの売り方

ユダヤ系の外資系商社で”モノの売り方”を叩き込まれた著者が書いた本。 タイトルを見ると単にセールスのやり方に見えるかも知れませんが、それよりももっと深い「物を売ること」に対する考え方が得られます。 もちろん日本人の著者なりの噛み砕き方もされてるので、かなり実用的です。役に立たないワケがない一冊。  

 

ユダヤ 知的創造のルーツ

ユダヤ人のビジネス論といえば色々ありますが、こちらは知的創造、つまりクリエイティブな内容に迫ったものです。 ユダヤ人のビジネス論がすごいのは、他の民族の思想とは違い、クリエイティブで時代の変化にいち早く対応できるという事です。事実、ユダヤ人の中には何百年も前から「情報」を重視していた人達がいて、実際に現在のIT業界の著名人にもユダヤ人が多く居ます。 なぜ彼らがそこまでクリエティブになれるのか、という事を書いた本です。  

 

ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣

ある日本人の青年がユダヤ人の大富豪に教えを受けながら成長していく物語。 単にビジネスの話だけでなく、人生論や生活全般に関する話が多いのも魅力ですね。 ストーリー仕立てでかなり内容が頭に入って来やすいです。入門書としてぜひおすすめです。  

 

・まとめ

以上、ユダヤ人のビジネスが学べる、おすすめの本を紹介して来ました。 ビジネス書全般に言える事ですが、実際に読んで「感銘を受けた!」というだけでは、何も変わらない場合が多いんですよね。 そういう意味でこの記事では、読んだだけで動き出したくなったり、実践している所のイメージが湧きやすいビジネス書を厳選しました。 実際に皆さんのビジネス観を一変させるものになれば幸いです!

中国の古典おすすめ8選。名著から名言集まで。

bd8b2309a442ce9620a14e960a70f636_s.jpg おはようございます。よく読書家の人が「中国の古典を読むと良いよ!」と言ってるのを聞いた事がないでしょうか? それもそのはず、よく「中国4000年の歴史!」と言いますが、この4000年の間に本当にいろんな人が数多くの書物を残してきたわけです。そしてたくさんの良い本が生まれてきたわけですが、その中でも厳選に厳選を重ねて「これは読んだほうがいい!」と勝ち残ってきたのが、例えば孫子論語などの書物なんですよね。これはもう、読まない手はありません。 そして中国の古典の魅力として、「弱肉強食の世界で生き残る」という処世術のような面と、「自然を愛しながら、本当に自分のやりたい事を追求し、穏やかな人生を送る」という人生論のような面もあります。この相反する二つの面があるのが、とても魅力なんですね。 そんなわけで、早速中国のおすすめの古典を紹介したいと思います。  

 

・教養としての中国古典

だいたい中国の古典にはどんなものがあるのか?それぞれどのような内容の事が書いてあるのか?というガイドブックとしておすすめしたいのが本書です。中国古典の有名な書物はだいたいカバーしている上に、それぞれの解説もわかりやすく、要点を押さえてます。 どんな書物を読むにしても、ある程度の予備知識があるとスッと入ってきますからね。こういう本を一冊買っておくのは非常に読書がスムーズになると思います。  

 

孫子

もともとは戦争での戦い方を書いた「兵法書」だったのですが、それがビジネスなどでも使えるという事で高く評価されてる本ですね。戦争に勝つというのは「勝負での勝ち方」や相手の心理の読み方、自分サイドの「勝てる状態の整え方」などを知る必要があるので、それがビジネスなどにも通ずる場合が多いと。 すごく有名な本なので「これを読んだところで誰かを出し抜けたりしないのでは?」と思われるかも知れませんが、読んだ上で実践できるのは一握りです。何度も読み返した上で実践していただきたいと思います。  

 

論語

突然ですが、人生って迷う事ばかりですよね。人間なんて誰しも数十年しか生きてないので、迷う事ばかりだと思います。そこでこの論語のように、孔子という偉大な思想家が書いて、それが2500年も読みつがれている本というのは当然ながら参考になるんじゃないかと思います。 とにかくこの論語は「具体的」なのが良いところですね。もちろん中には抽象的な文章もありますが、全体としてはすごく具体的です。人生の個別のケースで迷った時に「そういえばここはこう書いてたな」と「参考」にする事ができます。  

孟子

この本を一言で言うなら「理想のリーダー像」を示したものです。中国のみならず世界中の経営者や政治家などに多く読まれている事を考えると、人の上に立つには必読の本と言えます。 よく孟子といえば「性善説」が有名で、それも「人は善い事しかしないんだ!」というノホホンとした思想だと思われがちですが、とんでもない誤解です。性善説性悪説も「人は善い事もすれば悪い事もする」というのは当たり前です。 では本当の性善説性悪説とは何か?というと一言ではとても言い表せないので、この「孟子」を始めとした中国の古典を読んでみてほしいと思います。

 

老子

個人的に中国の古典の中でもっとも読んで欲しい一冊です。 人生でなにか行き詰まった時、挫けそうになった時、絶対に励みになるのがこの本です。「そうか、こう考えれば良いのか」という目からウロコの思想が沢山詰まってます。 他の中国の古典は、まさに「戦争に勝つぞ!」とか「組織で成り上がるぞ!」という意欲がありますが、この本はガラッと雰囲気が変わります。こういう緩やかな本も沢山ある事が中国古典の奥深さと言えるかも知れません。  

 

・大学・中庸

中国の古典では「論語」「孟子」「大学」「中庸」の4冊を「四書」と呼び、非常に重要な4冊であるとされています。つまり論語孟子と並んで読むべきだとされているのが、この大学と中庸なんですね。 もともとは非常に倫理的な意味合いで書かれたものだそうですが、現代からするとかなり処世訓のような内容となっています。学ぶ時、人の上に立つ時、人生で何か迷った時など、絶対に役立つような内容が書かれています。 そして学問などの物事に対する深い洞察力は、まさに現代の科学にも通じる部分があります。大昔の中国の思想家もこう考えていたというのは、まさに「普遍性」を感じて身震いする思いです。  

 

菜根譚

NHKの「100分 de 名著」でも紹介され、「読むとすごく楽になる」と話題になった本。中国よりも日本で多く読まれているという事で、日本人の気風に合った本なのかも知れません。田中確定元首相が愛読してた事でも有名ですね。 この本が書かれた当時の中国では政治が腐敗していて、政治家や官僚は派閥争いに明け暮れていたようですが、そんな苦しい中でも楽にやり過ごしていく方法が書かれていますね。 人や自然と交わる醍醐味のようなものも書かれているので、人生に楽しみが生まれると思います。  

 

・中国古典名言事典

個人的には「名言集」というのはあまり読みませんが、これは別格です。膨大な中国古典の中から4800余りの名言が厳選されていて、圧巻の一言。漢字研究の大家である諸橋先生が8年もの歳月を掛けて完成させたそうです。 単純にこれだけを読んでいても面白いですし、気になった名言を辿りに原著に当たってみるのも面白いと思います。とにかく内容が濃いので、ぜひ一度手に取っていただきたいですね。  

 

・まとめ

以上、おすすめの中国古典の本を紹介させていただきました。 ここで紹介したのは、とにかく「最低限これだけでも読んで欲しい!}という教養の部分です。本当はもっと沢山素晴らしい本があるので、ぜひ興味を持っていただけた方は調べていただきたいなと思います。 最後までお読みいただきありがとうございました!