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最強の心理学!?進化心理学のおすすめ本5冊!

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 おはようございます!今回は「進化心理学」という分野のおすすめ本を紹介したいと思います。

ちなみにこの進化心理学、とにかく私は最強の心理学ではないかと思います。

というのも汎用性があまりに高すぎるからです。大きくの心理学の本といえば、「〇〇という実験をした結果、〇〇がわかりました」という内容の本が多い。

一方で進化心理学は、起こった問題に対して「これを進化心理学ならばどう分析するか?」というのが一発でわかります。

 

○こちらの記事もおすすめです○

kumakuma30.hatenablog.com

 

目次

 

 1.進化心理学から考えるホモサピエンス 一万年変化しない価値観

「これぞ進化心理学!」という本で、人生全体から日々の意思決定まで、「なぜそうなのか」を進化論的に説明できるようになります。

もちろん個人の問題や意思決定だけでなく、社会や宗教など、もっとマクロ的な視点で「どんな原理で動いているのか」というのが触れられてるのが良いですね。

また単にスッキリ説明されているだけでなく、ある意味で人間の二面性、難しさのようなものにも触れられていて、考えさせられます。

 

2.進化心理学を学びたいあなたへ: パイオニアからのメッセージ

これはすごい本が出たな、と驚いた著作。すごい数の進化心理学の権威と呼べる学者が、それぞれ自分の進化心理学を紹介してくれます。

この本が素晴らしいのは、進化心理学の奥深さ、懐の深さのようなものを感じ取れる点です。これから学ぶという初学者の方には、まさに興味を掻き立てられる本になっています。

内容的にもそこまで難しくないので、進化心理学についての2、3冊目の本としておすすめです。

 

3.人が自分をだます理由:自己欺瞞進化心理学

進化心理学の中でも「自己欺瞞」を中心に、個人の自己決定に重点を置いた一冊。

例えばどういう事かと言うと、人間は他人に対して嘘をつく事もあるが、自分に対しても嘘を付くことがある。それはなぜか?みたいな話です。

やはり一人の人間って「こんなに複雑なんだなぁ」と実感させられる本です。読むと人生で悩みなどがあった時にも必ず役に立つ一冊です。

 

4.利己的な遺伝子

こちらの「利己的な遺伝子」、本を読まない方でも名前ぐらいは聞いた事があるかも知れません。

非常に有名な本です。実はかなり進化心理学と密接に関わっている内容の本でもあります。というか進化心理学をもっとミクロな分野から捉えたもので、基本的には同じテーマに沿って書かれています。

とにかく「生命の法則」が深く理解できる本です。少し古い本ですが、今でもすごく支持されている歴史的な名著なので、ぜひ読んでいただきたいと思います。

5.脳はいいかげんにできている その場しのぎの進化が生んだ人間らしさ

進化心理学の中でも「脳」に注目した本。なぜ人間が進化する過程で今のような脳になったのか?という、かなり生命の本質的な問いに迫れます。

ただ少し内容としては難し目かも知れません。翻訳も性格ではあるのですが、わかりやすさという意味では微妙ですね。

ただ内容的にはかなり素晴らしい本なので、ぜひともチャレンジしてほしいなと思います。

 

・まとめ

 以上、進化心理学のおすすめの本を紹介して来ました。

まぁご覧の通り、基本的にはかなり新しい本が多いです。実は進化心理学って、人に対しても、社会に対しても、ある意味でこの世界全体に対してもアプローチできる学問だと思います。

という意味で、これからの学問全体の基礎となるような、知のパラダイムを作り上げていく可能性があると思います。そういう意味でものすごく勉強を勧めたい分野ですね。

最後までご覧頂きありがとうございました!

本多静六とは何をした人?おすすめの本3冊を紹介!

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引用:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Honda_Seiroku.jpg

 おはようございます。ビジネス書などに興味がある方は「本多静六」という名前を目にする事も多いのではないでしょうか。あまりテレビなどでは聞かない名前なので、「一体どんな人なんだろう?」という疑問をお持ちの方もいると思います。

一言で言うと、日本のものすごい投資家なのですが、単にお金を持っているだけでなく「すごく賢い稼ぎ方をした人物」であると言えます。

今回はそんな本多静六がどんな人物でどんな資産運用をしていたのかという話と、本多静六のおすすめの本を5冊紹介したいと思います。

 

目次

 

本多静六ってどんな人物?

Wikipediaには以下のようにあります。

本多 静六(ほんだ せいろく、慶応2年7月2日1866年8月11日) - 昭和27(1952年1月29日)は、日本林学博士造園家株式投資家。日本の「公園の父」といわれる[1]。苦学して東大教授になり、「月給4分の1天引き貯金」を元手に投資で巨万の富を築き、停年と同時に全財産を寄付した[2]。旧名、折原静六。

引用:本多静六 - Wikipedia

 要するに本業として林学者や造園家をする傍ら、収入の四分の一を投資していたようです。

そしてすごいのは停年と同時に全財産を寄付したという点。投資に詳しい方ならご存知かも知れませんが、バフェット氏によく似ていますよね。

実際、本多静六を「日本のバフェット」と呼ぶ声も大きいです。

 

本多静六の投資法は?

彼の有名な資産運用法には、前述の「収入の四分の一を投資」する他にも「2割利食い、10割益半分手放し」というものがあります。

つまり2割りの利益が出たら利確、10割の利益(つまり株価が2倍)になれば半分を利確し、元本を貯金に回すというものです。

まぁとにかくシンプルですね。シンプルながらも、このやり方をとにかくコツコツ続けていけば巨額の富になる、という話ですね。

 

本多静六のおすすめ本3冊!

   

 本多静六の本といえばこの3冊ですね。タイトルを見て分かるように、資産運用について書いた本は一冊で、残りの2冊はそれぞれ人生計画と生活についての本となっております。

「私の財産告白」は投資だけでなく、仕事も含むお金の稼ぎ方全体についての本です。

「人生計画の建て方」はそれよりもっと広く、人生全体をどう過ごすべきかという話。まぁ人生を闇雲に生きるのではなく、計画の必要性がよくわかりますね。

「私の生活流儀」はまさに幸福論のような本です。本多静六のもっとも深い思想的な部分が伺えますね。

 

・おわりに

 さて、こうして見ていると本多静六という人物についてよくわかっていただけたのではないかと思います。

資産が加速度的に増えていくのが投資ですが、一方で時間もものすごく貴重なのが人生。どこで積み上げた富を消費に回すのか、というタイミングが重用です。

そういう意味でバフェット氏もそうですが、人生論や人間性というものが投資では実は必要なのです。その参考として本多静六という人物が評価されているのではないでしょうか。

分析哲学の本、おすすめ13冊。入門書や解説書など。

9c3ae1e592e1d63118c7846171e7977b_s 今回は現代哲学の「主流」と言っても良い、分析哲学の紹介です。 恐らく大学で哲学科を選んだ人は、分析哲学の講義がかなりのウエイトを占めてくるんじゃないかと思います。 今回は、そういう分析哲学の初心者さんにオススメの入門書や、それなりに基礎を固めた方向けの本格的な本までを紹介したいと思います。

 

言語哲学大全Ⅰ~Ⅳ

当時、アメリカではすでに主流になっていた分析哲学を、日本にも大きく広めたのが飯田隆氏の「言語哲学大全」です。全四巻まであります。 「これは絶対に外せない!」という著名な分析哲学者を一人ひとり詳しく解説しつつも、「なぜこういう議論が出てきたのか」という分析哲学全体の流れがよくわかるようになっています。 分析哲学とはどんな学問で、どのような事を問題にしているのか。イメージ像を掴むにはピッタリの本だと思います。 ただし、全4巻とかなり長いのがネックかも知れません。

 

分析哲学入門

言語哲学大全の全4巻は長すぎる!」という方におすすめなのが、八木沢敬氏の「分析哲学入門」になります。 この入門書の特徴は二つで、まずは実践的だという事です。具体的に命題を挙げながら、それを分析哲学的に解説していく作りになっています。 そして次に「わかりやすい」という点が挙げられます。これは著者もかなりこだわって書いてるのが伺えますね。 まず大学の講義などを受ける前の掴みの一冊として非常におすすめです。

 

分析哲学講義

初めての入門書としてコチラの青山拓央氏の「分析哲学講義」もおすすめです。まさに「言語哲学大全」をかなり圧縮したような作りになっていて、分析哲学の全体像を追いながら、個々の著名な哲学者につていも触れている一冊。 後はとにかく分析哲学の素晴らしさが伝わってきて、好奇心が煽られる一冊だと思います。

 

言語哲学―入門から中級まで

これも少し難解ですが、非常に良い入門書です。ライカンというアメリカの哲学者が書いた本。 指示の理論や確定記述など、かなり本格的な分析哲学のテーマや論理にガッツリ踏み込んでいます。しかも「他の本で読むとサッパリ」というような難解な内容も、相対的に分かりやすく書いてますね。 ただ、それでもやはりテーマがテーマだけに、タイトルにもあるように中級者向けです。他の入門書などをザッと読んだ上でこちらも読んでみると良いかも知れません。

 

ウィトゲンシュタイン論理哲学論考』を読む

分析哲学の本でもっとも有名なのはウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』、通称「論考」と呼ばれる著作でしょう。 ただ、それだけ読んでもサッパリわからないと思います。そこでこの野矢さんの解説書を読んで見るのがおすすめです。 とりあえず論考の内容を知っておけば、他の分析哲学クラスタの人ともそれなりに会話が成り立つと思います。

 

クワイン

クワインという、比較的最新の分析哲学者の解説書。 正直、めちゃくちゃ面白いと思います。個人的に分析哲学にハマったキッカケの本でもあります。ホーリズムを中心に、難解なクワインの哲学がわかりやすく解説されています。 また、クワインウィトゲンシュタインやカルナップの影響を強く受けている(もちろん反発する部分もある)ので、ある意味で哲学の歴史をなぞって最新の地点までたどり着けるような、そういう一冊でもありますね。

 

クリプキ

こちらもかなり最新の哲学者、クリプキの解説書です。 分析哲学全般に言える事ですが、特にクリプキは「言葉」というものに対する疑問をすごく深く持たせてくれる哲学者ですね。 人間は考えるときにも言葉を使いますが、言葉というものがいかに不正確なものか。ある意味ですごくスリリングな一冊ですが、とても面白いです。

 

・私はどうして私なのか

「私とはなにか」という、大陸哲学ならば簡単に答えを出してしまいそうな問題を分析哲学的に掘り下げた本。 他の分析哲学の本と違うのは、一つの命題を徹底的に掘り下げることで、すごく「奥深さ」が出るんですよね。「私」という言葉一つに、ここまで深い意味があったのか、と。 ある意味で分析哲学の深淵を学べる本だと思います。

 

・現代哲学基本論文集Ⅰ~Ⅱ

最後に論集の紹介です。現代哲学基本論文集、とありますが分析哲学者の論文が主流ですね。哲学科に進むならばぜひとも手に入れたいところ。 やはり他の分析哲学の本を読み勧めながら、並行して原文に当たってみるのがおすすめです。全ての学問に言えることだとは思いますが。

 

・まとめ

以上、おすすめの分析哲学の本を紹介して来ました。 とにかく分析哲学は哲学の中でも「面白い」ということ、そして他の哲学はああでもないこうでもないという「観念論の遊び」と揶揄されますが、分析哲学はそういう所がかなり少なく、非常に厳密であるというのが特徴です。 その魅力を味わっていただくためにも、ぜひ2,3冊読んでみてほしいなと思います。