フランス最大の知性!エマニュエル・トッドのおすすめ本6選!
画像引用:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Emmanuel_Todd_11_2014.JPG
おはようございます!今回は「フランス最大の知性」と呼ばれるエマニュエル・トッド氏の著作を紹介したいと思います!
トッド氏はフランスの歴史人口学者、家族人類学者で、経済よりも人口動態を軸に歴史や政治を分析します。その提言は鋭く、ソ連崩壊やイギリスのEU離脱、トランプ政権の誕生を予言しました。
今回はそんなトッド氏の思想や主張がよくわかる本を選んで紹介させていただきたいと思います。
目次
1.世界の多様性
世界の大きく7つの家族構造を取り上げ、この家族構造が人々の価値観を作り、政治や宗教などを支配している、という衝撃的な主張の書物。
初めて読んだ時は驚きます。「こういう見方もあったのか!」と関心しますね。
確かに家族構造に注目する事で、世界の歴史がここまで説明できて、腑に落ちるようになる。凄い着眼点だなと思います。
2.帝国以後
アメリカがこれまで超大国であり、その超大国が内部から崩れつつあり、アメリカ中心のグローバルシステムが終わりつつある、という主張の一冊。
2003年の本なのですが、まさに今のアメリカをピタリと予言していて、凄い一冊だなと。
今のアメリカがどういった状態なのか、これからどうなるのか、という理解に役立ちます。
3.「帝国以後」と日本の選択
「帝国以後」を読んだ後にぜひ読んでいただきたい一冊。
日本の識者がトッド氏を招いてシンポジウムを起こったなり、座談会を開いたりして、「帝国以後」の内容を日本の政治にどう活かすか、という事を真剣に議論した一冊です。
やはり日本の政治を考える上で役に立ちます。おすすめです。
4.グローバリズム以後
トッド氏の主張の本質がわかる一冊だと思います。
トッド氏がグローバリズムをどう捉えているのか、いつもの歴史人口学、家族人類学の分析を交えて説明されています。
やはりこういった客観的な視点からグローバリズムに問題点を見出しているのがトッド氏の凄さだと思います。単にイデオロギーとしてナショナリズムを捉えるような言説とは一線を画している。
5.家族システムの起源
中国、日本、インド、東南アジアなどの家族構造に注目し、家族構造は変化しうるものだとした上で、現在発展しているヨーロッパや日本は古代的な家族構造を保持していて、それが却って変化や進歩を促しているのではないか、という主張の本です。
やはり非常に刺激的で面白いですね。家族構造一つでここまで考えられるのか、という衝撃を本著からも受けられます。
何より膨大なエビデンスに裏打ちされているのも凄いですね。トッド氏の発想力が単に優れているだけでなく、学者としての能力の高さも伺う事ができます。
6.「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告
英国のEU離脱を予言した一冊。人口動態を分析し、EUとはドイツが他のヨーロッパの国々を搾取するための組織であること、またその搾取の構造がどうやって維持されているのかが明らかにされています。
個人的には日本の外交を考える上でもとても役に立つ一冊だと思いました。続編もでているそうなので、そちらもぜひ読んでいただきたいです。
・まとめ
以上、エマニュエル・トッド氏のおすすめ本を紹介させていただきました!
やぱりトッド氏の著作を読んでわかるのは、人口動態や家族構造など、あまり注目されていない構造から政治や社会、宗教などが驚くほど理解できるという事。
そしてトッド氏の鋭い着眼点や考察は、やはり読んでいて非常に役に立つなと感じました。
是非ともまず一冊、なにか気になったものを読んでいただきたいなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!この記事が皆さんのお役に立てると幸いです。