近世哲学の祖!デカルトの本・入門書おすすめ6冊!
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おはようござます!今回は近世哲学の父・デカルトの紹介をしたいと思います!
デカルトと言えば「近世哲学の祖」と呼ばれる哲学史の超大物で、近代以降の哲学は彼を抜きにしては語れないほどの人物です。
私の大学時代の先生が言ってましたが、哲学者で打線を組むなら4番がカントで3番がデカルトであると。そのぐらいの大物なんですね。
しかし意外にもソクラテスやプラトン、アリストテレス、カント、ヘーゲル、ニーチェなどと比べて「名前も聞いた事がない」という人がいるほど知名度が低かったりします。
それはよくないと思い、今回はデカルトの入門書や本人の著作などでおすすめのものを紹介して行きたいと思います。
目次
・デカルトの本おすすめ6冊!
1.デカルト入門講義
まずデカルトの入門書はこれを読んでほしい。一言で「デカルトの哲学」と言っても色々ありますし解釈も様々ですが、とにかくデカルトの本質は「この世に何も確実なものがない」という懐疑論と、それに立ち向かって「我思う故に我あり」という命題を打ち立てた部分にあると思います。
その過程がこの本は本当にわかりやすく、かつ順を追って解説しています。結局のところデカルトの哲学がどう有意味で後世に受け継がれているのか、というのがよく伝わってくる良書です。
2.デカルト入門
こちらもデカルトの全体像を捉えた良質な入門書です。
デカルトの生涯に加えて、デカルトの数学、神学、宇宙論、人間論、道徳論なども解説していて、純粋な哲学以外の部分も俯瞰的に解説した本だと言えます。
デカルトの他の著作を読む前にコチラを読んでいただくと、よりデカルトを深く理解できる入門書ではないかなと思います。
3.デカルト『方法序説』を読む
デカルト本人が書いた古典と言えば『方法序説』は絶対に外せないのですが、その方法序説をわかりやすく解説してくれている本です。
この本だけ読んでももちろん勉強になるのですが、できっれば『方法序説』とセットで読んでみてください。
難解なデカルトの本に、どういった背景があって、どういった真意が込められているのか、というのが非常によくわかるようになり、理解度がグッと上がります。
4.方法序説
哲学者デカルトの最も重要な哲学と、その結論に至るまでにどういう手法を取ったのか、という手法や道筋を解説しています。
まずデカルトの古典と言えばこれをオススメしたい。というか、全ての本の中でも最もオススメな一冊かも知れません。
哲学史の中でも屈指の大天才の思考方法がそのままわかります。読むことで最強の武器が手に入る事間違いなしです。
5.哲学原理
主に哲学について述べた第一部と、数学や物理学などの科学について述べた第二部に分かれています。
第一部の哲学についてはデカルト本人の哲学を解説している感じなのですが、特筆すべきは第二部です。近代科学の原点とも呼ばれている第二部には度肝を抜かれます。
哲学者として名高いデカルトですが、科学者としても大きな影響を与えている。その深すぎる思索にはただただ脱帽させられます。哲学だけでなく科学を学んでいる人にもすごくオススメな一冊です。
6.情念論
方法序説や哲学原理と比べてあまり知名度のない本著ですが、ぜひとも読んでほしい。
現代の認知科学を踏まえた上でも驚愕するような、デカルトの「心」に対する洞察が書いてあり、その鋭さと深さに驚かされます。
なにか不安や恐怖を抱えている人にもオススメで、心の支えになってくれるような一冊です。
正直、もっともっと評価されて研究されてほしい本だなと思っています。
・まとめ
以上、デカルトのおすすめの本を紹介させていただきました。
しかし何はともあれ、とにかく一冊読んでほしい。この記事のスペースではとても解説できないほど、デカルトの本は深くて面白いです。
デカルトは哲学はもちろん、科学や数学、神学、倫理学にも多大な貢献を与えました。人類史の中でも屈指の天才の一人と言っても過言ではありません。
その天才の入門書や著作を読み、考え方を学ぶ事は、本当に大きな学びになります。ぜひとも皆さんにもデカルトの本に触れていただきたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました。