コロナ自粛を楽しく!絶対に外れないおすすめ小説10冊!
おはようございます!現在、コロナ自粛が広がっていて、休日や仕事終わりに遊びにくい状態が続いていると思います。
そこでこの機会に、普段は本を読まない人達にも読書の魅力に触れていただきたいなと思いまして、
今回はとにかくハズレ無しの絶対に面白い10冊を紹介して行きたいなと思います!
有名な本も多いので、中には「これ読んだ事あるよ」という一冊もあると思いますが、ご愛嬌願います。
1.旅のラゴス 筒井康隆
とにかく面白い!私が一番好きな小説で、おすすめの小説を聞かれえればまず教えている一冊です。
SFのファンタジー小説で、世界観がどこか幻想的でノスタルジックで引き込まれます。
主人公の旅の途中から物語が始まり、更に旅を続けていくシーンで物語が終わるのですが、途中でいろいろなハプニングに巻き込まれたり、不思議な出来事が起きたり、意図せずして大きな事を成し遂げてしまったりと、まさにページをめくる手が止まらないほどずっとハラハラしながら読んでしまいます。
しかしこの物語の魅力は、単によくある「面白い」だけの小説ではなく、旅というテーマを通して「愛」や「人生」そのものを描いている点だと思います。人間とは結局こういうものなんだなぁ、という本質を突いた物語です。
2.夜のピクニック 恩田陸
恩田陸さんといえば最近「蜂蜜と遠雷」が大ヒットしましたが、私が一番おすすめなのはこの「夜のピクニック」です。
舞台は「歩行祭」という、生徒全員が24時間かけて80キロを歩く学校の伝統行事。登場人物はそれぞれいろんなわだかまりを抱えているのですが、イベント独特の高揚感、徹夜の時のハイな感じが手助けして、皆が胸の内をさらけ出してわだかまりが溶けていく。そんな物語です。
学園モノ、青春モノの小説は数多くありますが、リアル感ではダントツな作品だと思います。学生時代に独特なあの空気感、ワクワク感のようなものがすごく伝わってきます。
3.黒い家 貴志祐介
貴志祐介さんといえば「天使の囀り」にすごく熱狂的なファンが居ますが、私はこの「黒い家」をオススメしたい。タイトルや表紙はすごくホラーですが、ちょっと猟奇的な描写があるだけでそこまでホラーではないです。
とにかくこの小説が凄いのは、恐ろしく読みやすい。本って、疲れている時とか文字が頭に入って来なかったりするのですが、これはスッと自然に文章が入ってきます。
内容も面白いですね。いろいろ驚かされる場面があたったり、推理でいろいろ考えさせられる要素があり。とにかく刺激的で面白いです。
とにかく読書初心者の方には「読みやすい」というのは大事な要素なので、おすすめさせていただきました。
4.邂逅の森 熊谷達也
小説の醍醐味は、普段は見れないような世界を見れる事だと思います。
そういう意味でこの「邂逅の森」は最高の一冊です。東北の山奥で狩りをする「マタギ」の物語で、狩りの世界の奥深さを垣間見る事ができます。
また時代背景も大正から昭和で、この時代の地方の文化や風習、恋愛や人間関係なども、とても興味深いです。今とは違った部分もありつつ、やはり人間の気持ちには普遍性があるんだなぁ、というような事がすごく実感できます。
狩りの描写などもすごく迫力があって、単純にすごくスリルがあって面白い一冊ですね。
5.白夜行 東野圭吾
東野圭吾さんの小説の中でも一番オススメなのがこの「白夜行」です。
主人公(?)の二人の心理描写はなく、周りの人間の推理などを通して二人の関係が浮かび上がってくる、そんなミステリー小説です。
凄いのは何十にも重ねられた伏線です。物語が進むにつれて「そうか、あれはそうだったのか」という驚きが次々出てくる。
850ページを越える大作ですが、退屈な部分はなく、どんどん読み進められます。
とにかくこの面白さは読んでみないとわからない部分はありますが、やはりミステリー小説としては最高峰の出来ですね。恋愛小説としてもすごく深いものがあって、面白いです。
6.錦繍 宮本輝
宮本輝さんは現代の作家の中でも一番おすすめできる人です。
とにかく文章が耽美で美しく、かつ物語としての面白さもある、そういった二つの要素が同居した小説が多いです。
ただ、トラウマになるようなバッドエンドが多い作家さんでもあります。しかしこの「錦繍」はただ美しい物語として終わるので、初心者さんにすごくオススメです。
なにより宮本さんの哲学、世界観みたいなものが最も伝わってくる作品です。ぜひ読んでみてほしい。
7.金閣寺 三島由紀夫
正直、読みやすくはないです!ただ日本文学の中でも最高傑作だと思うこの一冊を紹介したかった。
とにかく読んでみてください。最初の数ページで度肝を抜かれると思います。めちゃくちゃ美しい。天才としか言いようがない文章です。
私はあまり芸術的センスはないですが、素人にも絶対わかる圧巻の美しさです。百聞は一見にしかず、とにかく読んでいただけると意味がわかると思います。
8.命売ります 三島由紀夫
三島由紀夫の中でもかなり読みやすく、スリルがあって面白い一冊。
読み終わると「あぁ、生きてるっていいなぁ」と思える物語です。タイトルに反して、命の大切さがよくわかります。
しかしここまでわかりやすく、面白く、かつ奥深い文学の風味を残しているのが凄いですね。やはり三島由紀夫は日本の文学史を代表する天才だと思います。
9.深夜特急 沢木耕太郎
全6巻の大作。でも1巻ずつでも楽しめるので、まずは一冊読んでいただきたい。
シンプルにこの本が良いのは、本当に世界を旅した気分になれる事です。それも単にキラキラしたイメージの「世界一周」ではなく、本物のバックパッカーが抱える、ネガティブな感情もすごく上手く描写しています。
私も実際に大学時代はバックパッカーをしていたので作者の気持ちにはすごく共感できますね。リアル感満載なので、ぜひとも旅に興味がある方には読んでいただきたい。
10.坂の上の雲 司馬遼太郎
なぜ日本が日露戦争で勝利できたのか、がテーマの一冊。
読んでいただければわかりますが、物量でも技術力でもロシアが圧倒的に上で、日本は不利なんですね。
それを覆すためにどのような兵站・戦略が取られたのか。それがテーマです。
単純に人間ドラマも面白く、戦闘シーンなども圧巻です。非常に有名な一冊なので、ぜひとも読んでいただきたい。
・まとめ
以上、おすすめの10冊を紹介させていただきました!
自分でも見返して思いましたが、ハズレがないです!日本の小説でも屈指の10冊を選べたのではないかなと思います。
ちょっと私の紹介がボキャブラリーが少なく魅力を伝えきれなかったと思いますが、とにかく普段は読書をしない方も読み始める、そんなキッカケになれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました!