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 「知の巨人」と呼ばれる男、立花隆のおすすめ本4冊!

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おはようございます!今回は「知の巨人」と呼ばれる、ジャーナリストでありノンフィクション作家であり、評論家の立花隆先生の本を紹介したいと思います。

立花先生は「知りたい」という欲求を性欲や食欲と同じように「人間の根源的な欲求」であると位置づけ、その欲求が人類を進歩されてきた、という思想の持ち主です。

そしてその思想の通り、立花先生はかなりの読書家で、文理問わず幅広い知識を持ち、いろんな分野の本をたくさん書いています。その活動から、タイトルにもあるように「知の巨人」というニックネームで呼ばれています。

今回はそんな立花先生についての記事です。

 

立花隆先生のプロフィール

よく著作などでは下記のように要約されています。

1940年長崎県生まれ。64年東京大学仏文科卒業。(株)文藝春秋を経て東大哲学科に学士入学。74年「田中角栄研究」を「文藝春秋」誌上に発表。

 東大仏文科を卒業後に文藝春秋に入ります。文藝春秋で「田中角栄研究〜その金脈と人脈」という特集を発表し、これが大きな反響を呼びます。田中角栄元総理の退陣のキッカケになったと言われています。

その後も文藝春秋に『日本共産党の研究』などを発表し、これも大きな影響を呼びます。

このように政治の世界に激震を起こしながらも、中央公論に「宇宙からの帰還」、平凡社に「サル学の現在」、ノーベル賞受賞者利根川進との対談『精神と物質』などを発表・連載し、菊池寛賞司馬遼太郎賞を受賞します。

まさに文理を問わず広い影響を与え続けてきた人物です。上記で紹介したもの以外にも、学生時代から物書きとして無数の記事や著作を残し、その範囲の広さから「知の巨人」と呼ばれる人物なんですね。

それでは、そんな立花先生のおすすめの著作を紹介して行きたいと思います。

 

1.エーゲ 永遠回帰の海

立花先生が「多年にわたって本を書く仕事をしてきたが、本書は自分が書いた本の中でいちばん気に入っている本である」という本であり、私も非常に好きな一冊。

エーゲ海を一周して旅する本で、写真がたくさん使われていて自分もまるで旅をしたかのような気分になる本です。

何より立花先生の知識と文章力が素晴らしい。すごく勉強になる本ですが、同時にどこか旅の風情のようなものがあり、味わい深い。

遺跡っていいなぁ、という感傷にしみじみと浸れる本です。

 

2.ぼくの血となり肉となった五〇〇冊

立花先生が読んできて血肉になった500冊、あまり関心を受けなかった100冊を紹介する本。

この500冊は数万冊の本を読んだ中から選ばれた500冊なわけで、参考にならないわけがないですよね。

何より立花先生の本の紹介が素晴らしい。この本はこういう部分に注目すればいいのか、本とはこういうところに注目すればよいのか、という一つ一つがすごく勉強になりますし、これから自分が読書をする上でもすごく参考になります。

めちゃくちゃ読書欲を掻き立てられる一冊です。

 

3.武満徹・音楽創造への旅

 現代音楽の巨星と呼ばれる武満徹さんに立花先生がロングインタビューしたものをまとめた一冊。

武満徹さんの音楽はもちろんですが、人間性そのものにも深く迫った一冊です。

もちろん立花先生もキレがすごくて、天才同士の会話というのが見ていて非常に面白い。

難解な部分も多く私も完全にはわからないですが、ともかく音楽の世界の深さ、天才の思索の深さを存分に味わえる一冊です。

 

4.臨死体験

世界中の臨死体験の体験者や医師にインタビューし、それをまとめた本。

臨死体験って、主観的な「死後の世界が見えた」というような体験と、神経科学的な「脳はこんな状態である」という2つの論点が錯綜している現象だと思うんですよね。

それを立花先生は整理しつつ、どこまでが客観的にわかるのか、どこまでが主観的なのか、というのをハッキリ区別しながら書いている。

ともかく立花先生の真髄というか、知に対する姿勢がよくわかる一冊だと思います。見方によってはオカルティックなものを、どう客観的に解き明かしていくか。

そして生と死の本質に迫っていくわけです。この人間存在に対する極限を攻めるような考察が堪らないんですよね。

 

・まとめ

以上、おすすめの立花先生の本を紹介させていただきました!

もっと色々紹介したい本がありますが、まずは僕が特に気に入っている4冊を紹介させていただきました。

やっぱり立花先生の本は読んでてワクワクしますね。単純に、すごく知識がある人の話は面白いんだな、と思わせてくれます。

最後までお読みいただきありがとうございました!何かしらこの記事がお役に立てれば幸いです。