人間は死んだらどうなるの?「死」をテーマにした本5冊。
おはようございます。今回は「死」について書かれた本で、おすすめの5冊を紹介させていただきたいと思います。
「死」って、誰もが一度は考えて怖くなったりしますよね。そんな時、自分ひとりで悶々と悩むよりも、世界中の「死」について考えた偉人たちの言葉や、科学的な考察に触れることで、何か得られるものもあるはず。
という意味で、今回は特におすすめの本をピックアップさせていただきました。
1.Newton別冊『死とは何か』
Newtonという科学雑誌の中から「死」に関する話を集めた一冊。
とにかく内容が濃くて面白いです。「死」を語る上でこれは外せないな、という知識が凝縮されています。
そして何より、最後の養老孟司先生へのインタビューは絶対読んでほしいですね。人間は代謝によって常に入れ替わっている、「死」とは社会的に定義されたものに過ぎない、という話です。
もし興味を持たれた方は養老先生の他の著作も読んでいただきたいのですが、ともかくこのNewton別冊のインタビューもすごく「死」について端的に本質を突いていますね。
2.「死」を哲学する
中島義道さんと言えば、ずっと「死」について考えている哲学者です。
どうしても「死」について悩んで悩んで仕方ないという人は、中島さんの著作を読むと「あぁ、こんなにも死に対して感受性が高い人がいるんだなぁ」と、自分が孤独ではないような気持ちになれます。
中でもこの「死を哲学する」は読んでほしいです。中島さんの著作は他にも「死」について触れたものがほとんどですが、この本はダイレクトに中島さんが日々考え続けてきた軌跡を読み取る事ができます。
3.臨死体験
臨死体験を扱った本は沢山ありますが、この立花隆氏の「臨死体験」は特にオススメです。
というのも、臨死体験は大きく「科学的な視点」と「スピリチュアル的な視点」から見られる事が多く、科学的な視点では「脳内の現象に過ぎない」、スピリチュアル的な視点では「死後の世界を見たんだ!」という、2つの両極端な書き方が多いからです、
一方で立花隆氏は、基本的には「脳内の現象である」という立場ながらも、科学的な手法の限界を意識していて、どこからがわかっていない未知の領域なのか。それをハッキリと区別しながら書かれた本だと思います。
4.「死」とは何か
イェール大学で大人気だった「死」についての講義を書籍化したもの。
751ページという大著で、仏教から哲学から科学までいろんな方向から見た「死」についての論点がてんこ盛りです。
そして面白いのは、著者のケーガン教授がそれらの幅広い知識を咀嚼し、一つの順序だった話としてまとめている点でしょう。
単純にいろんな「死」についての考え方を知れるし、それなりに哲学や科学の教養がある人にとっても「そういう見方もできるのか」と思える、そういう一冊です。
5.誰も教えてくれなかった「死」の哲学入門
「死」について考察した哲学者は山程いて、そのどれもが難解なので学ぶにはすごく時間が掛かるのですが、とりあえず取っ掛かりの入門書としてすごくオススメな一冊。
ソクラテス、プラトンなどの古代哲学者から、フッサールやニーチェなどの近代の哲学者、ウィトゲンシュタインやカール・セーガンなど比較的最近の人物、そして釈迦や空海などの仏教の重要人物まで、すごく幅広くカバーされています。
読んでおいて損はない一冊だと思うので、すごくオススメですね。
・まとめ
以上、おすすめの5冊を紹介させていただきました。
やっぱり「死」というのはどうしても怖いものですが、いろんな人が「死」について考え、多様な見方を出している。それについて触れる事で、「あぁ悩んでいるのは自分だけじゃないんだな」という安心感を得られる。という部分はあると思います。
この記事が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。